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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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ZERO and ZERO / from “Moon Night : magicians diary”



救われないな……俺も、お前も……、絶対自由です。


イラストを頑張って描いています。
何をって? 書中見舞いのですよ。
今まででお世話になっている人がいっぱい居るので、得にお世話になっている方には固有のイラストを送りまして、後はこのblogに載せる予定です。
いえ、その特定の人にしかお世話に成っているわけではないのですし、皆さんにもお世話になっています。寧ろお世話になっていない人が居ません……
それでも、ね、まぁ、色々あるんです、すみません。


さて、話は唐突に変わりまして、今巷では無差別殺人が多くなってきていまして、最早、遠くの世界の異物ではなくなってきています。
何故、そんなモノが起こるのでしょうか……
迫害、そして他にも孤独を感じている人間は他にも居ると云うのに……何故あの人たちだけは突起してしまったのでしょうか?
彼らは狂って仕舞ったのでしょうか? 否、彼らは狂っては居ません。もし狂っているのでしたら、社会的な罪にはとわれない筈です。
そう、彼らは人間です。狂っている狂人でも何でも無い、普通の人なんです。
周りにいる誰もが、なりうることの出来るものなのです。

同じ目に合ってきたからこそわかる。
孤独は確かに人を苦しめます。しかし、それを乗り越えてください、と言いたい。
自分も、数年前には色々とありまして、白い目で見られてきました。
しかし、今ではあの白い目で自分を見てきた人とわかりあい、友人として過ごしています。
そう、乗り越えられる。

周りの人間も確かに悪い。今の自分はそう思っている。
人の人格は曖昧だ。曖昧な人格は回りの空気に流されやすく、壊れてしまう。

立ち直れる筈だ、人は……
その様に出来ている生き物なのだから……



と、まぁ、暗い話でしたね。すみません。
このサイトは明るい雰囲気を出したいのですけれども……。

兎に角、イラストを頑張りたいです。


 ■■■





 Extra Phase/ZERO and ZERO / 2


     ◇◇◇

『運命の大車輪』である男は、一軒家を拠点として構えた。
 煙草を口に咥えると、ライターで火をつける。肺に入り込む芳香の痺れが心地よい。長年愛用し続けてきたゴールデンバットは、男の数年のブランクを感じられ無いほど、拒絶反応なしに、体に浸透した。口から吐く副流煙の臭いも気にならない。
 そのまま、家の玄関で少し立ち尽くしていると、エンジン音が家の手前で止まった。
「すみませーん! この荷物如何しますかー!?」
 荷物を届ける人間だと気付くや否や、吸ってたまだ半分以上も残っている煙草を捨て、足で踏みつけ、消化する。
「ああ、それは玄関に置いておいてくれ。その布に包まれているヤツはテーブルの上に乗せて置いてくれ。後は僕がやる」
 そう言うと、解りましたと一言言って、そのままトラックに乗り帰って行った。
 無言で荷物を見つめる。これを一般人に無闇に触らせるわけには行かない。だからこそ、安い引越しの業者を雇い、家に運ぶだけと云う最小限のことだけをやらせて帰らせたのである。勝手に弄られ、自らの武装を見つけられては、銃刀法違反で男は逮捕されるであろう。無論、脱走は容易いが……
 部屋は比較的に一つずつが広い。大金を払い購入したことだけあり、様々な収納スペースがある。これなら、武装を隠すことも出来るであろう。
 当面の問題を考えてみることにする。
 異端リミッター制限を付けられている男が、此処、雪見町に降り立ったのは、単なる偶然でもなんでもなく、只、戦いが其処に存在するからである。それ以外に理由など存在しない。男は戦いを破壊するために存在しているのだから。――それ以外に、存在理由、価値等ない。生まれた時から持ち合わせていた超能力と、自らの戦闘本能が、戦闘に居場所を求め、そして、破壊していく。
 正義の味方とは程遠い……それでも、結果的に人は救われる、アンチヒーロー……それが男の正体である。
 戦いの手始めに、男はテレビとPCを運んだ。PCに関しては、最近漸く一般人にも普及し始めており、男も急ピッチで仕入れた。
 テレビの電源を入れると、早速、今回のターゲットの話題が出る。
『――市内で多発している女子高生を狙った辻斬り事件は……』
 男の顔が引き締まる。
 噂に聞いていた『永遠の論舞曲』――。美しい少女のみが参加を許され、一二人の美少女が、ほぼルールのないバトルロイヤルを行い、勝利者一名に、数百年前に神になるべく作られたゴルディアン・コフィンを手に入れ、アリスに昇華すると言われているもの……。それこそが、男の今回のターゲットである。
 既に策をめぐらせており、至る所に自らの仕掛けた罠が待っている。
 只、一つ誤算だったと云えば、既に戦いは中盤。脱落者が四名。さらに、一人、脱落しかけている魔法仕いの存在がある。と云う事である。
 参加者は一二名。その内、男が知ることが出来たのは五人である。
 名門の出身である、藤咲ヒナ、遠野由香、那古望、白石椿。
『庭園』のリミッター付きのシュバリエ、雨宮カレン。
 以上である。
 このうち、白石椿は既に脱落していると思われる。
 男は自然な動作で、再び煙草を口に咥えて、火をつけていた。
 直ぐ横では、PCのディプレイが点滅している。
「……」
 見ると、メールが入っていた。
『参加者情報。辻斬り事件の犯人である可能性の高い、渡辺明日香』
 ふむ、と男は呻る。予想外の名前が出てきたからである。
 渡辺明日香といえば、かの有名な魔法使い、沢渡界渡の婚約者である。『庭園』が探している第特級指名手配魔法使い、沢渡界渡は死んだと聞いていたが果たして……
 男はメールの内容を確認するなり、すぐに削除し、PCの電源を落とした。同時に、テレビの電源も落とし、布に包まれているそれを抱えて、外へと出た。
「――」
 男は眉を顰める。それは寒さのせいか、それとも、彼にしか察知できない何かがあったのかは謎である。


 気まぐれなルーク。
 彼の行く末は悪戯好きなホワイトラビットにも解らない。




本作品は『* A L I C E *』と『五月二三日の夜』(Moon Night : magicians diary)の断章です。

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