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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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SPEED and SPEED/from “Moon Night : magicians diary”



もってけー! 絶対自由です。

今日は部屋の掃除をしておりました。

疲れました。
もの凄く。
まだ掃除は終っていません。明日は積んでいるサンデーを何とかしないといけません。
後は、ガンプラを作って、スペースを作らないといけません。

やる事も山ずみ、と。

小説も書かなくてはいけませんし……

よし、キバっていきますか!


夏ですね。熱いですね。
暑中見舞いのイラストを送ろうかな……迷惑でなければ。


取り敢えず、明日は忙しくなりそうです。


■■■




 Extra Phase/ SPEED and SPEED / 1


     ■■■

                           フェイト・オブリヴィェス
 轟、と、音を立てて走るは、音速を突破する『運命の大車輪』――
 炎を纏い、狂う。
 右手に持った剣は長く、そして正格を的確に敵を襲う。
 その一撃はまさに疾風。常人が捉えられるものではない。勢いをそのままに、一直線にその剣は剣を振るう人間が目標の敵を襲うはずであった。
 躱す――容易く。
 剣は空を切り裂き、男の気持ちも空になる。曖昧な思考はさらに曖昧になり、戦いなど何故しているかも解らない。そもそも、自らは何故存在しているかが解らない。存在自体を知らない自らを知る術は無い。知らない事は、罪すらも識らないと同じである。罪のことなど何故解ろうか。
 男は何も知らないし、識らない。
 炎の聖杯を求めし少年少女よ。
 今、神話になる。

     ■■■

 先ず、少女がその戦いを知ったのは全くの偶然といえる。
 サーヴァンとの使いを生業として、魔法仕いとして生きていた少女は、今日も依頼主からの任務を達成するために、あらゆる策略を張り巡らせ、その人間を殺した。其処に、躊躇いは無かった。
 少女はそんな人間である。
 手に持った礼装は、生きているものの全ての概念を破壊するナイフ。そしてあらゆるものをディスペルする銃。――これこそが彼女の礼装。人呼んで、エヌとジューダス。
 少女は歩く。その戦いを知ったのは全くの偶然といえる。
「……『永遠の論舞曲』――か」
 時は一九九八年……戦いは始まっている。
 アリスを夢見た少女は、今日もまた、人を殺す。
「奇士――騎乗兵」
 名を呼ぶ。
 刹那、月に照らされ、地面に現れた少女の影より、二人の男が現れる。
「イエス、マアム」
 黒き外装を纏う男と、白き外装を纏う男は、其々の剣を地面に突き刺し、頭を垂れる。

「行くわよ、わが騎士、奇士、騎乗兵――ゴルディアン・コフィンを取りに――」

 それは何の戦いなのかは解らない。血塗られた戦いなのかも解らない。只解ることは勝てばアリスになれる。神に等しい力を手に入れることが出来る。『世界』すら対抗するのに足りない、神に打ち勝つ力を手に入れることが出来る。
 果たして、少女の手の甲には、くっきりと、聖痕が刻まれていた。

     ■■■

 魔女は屋敷で空を眺める。
 自らの執事である少年は待機している。そして、少女とはまだ出会っていない。
「――キラ、出かけてくる」
「お気をつけて、界離お嬢様」
 悲劇は繰り返させない。それが界離と呼ばれた女性の願いである。
 終らせなくてはならないものがある。信念を曲げてでも戦わなくてはならない相手が居る。全てを捧げてでも、守りたい人と世界がある。
 願いは一つ――
「それは、わたしが成就させはしない――
 無駄なんだよ――上川」
 そう呟いて、界離は屋敷を出た。

     ■■■

 ゼラチン質の様な液体の中から、少年は出て来た。
 意識ははっきりしている、自分が何者なのかも識っている。
 手の平には刻まれるはずの無い聖痕。手に握りしは一振りの剣――

「強気――」

 それが少年の目的――

     ■■■

 人の心を読んだ。
 そして迫害された。
 飛ばされた意識は世界を越え、セカイを超え、今の世界へと辿り着いた。
 少女は手に何も持っていない。ただ背中に痛みがある。一度切り落とされた耳は、今は繋がっている。目的は無いが、何をすべきかは、ダウンロードされている。知っているのであれば、行動に移すのは容易い。少女の目的はこの瞬間に完成した。
 藤咲ヒナを殺す――それが彼女の救い――

     ■■■

 五人のイレギュラーが現れた。
 まだ戦いを終らせまいと、始まった一週間。
 硝子の砕けたような世界――楽園を求めし、アリス。
 何故交わるのか? それが問題だ……

「ようこそ! 魔法ツカイたちよ! お茶会の始まりですよ!」

 ホワイトラビットが叫んだ。


 天地蘇る創聖の世界。
 夢にも見た世界は何処に。
 天より与えられし試練はわが手中にあり。
 アリスと夜は、隣り合っている。



本作品は、『* A L I C E *』と『五月二三日の夜』(Moon Night : magicians diary)の二つの物語の断章です。

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