もってけー! 絶対自由です。
今日は部屋の掃除をしておりました。
疲れました。
もの凄く。
まだ掃除は終っていません。明日は積んでいるサンデーを何とかしないといけません。
後は、ガンプラを作って、スペースを作らないといけません。
やる事も山ずみ、と。
小説も書かなくてはいけませんし……
よし、キバっていきますか!
夏ですね。熱いですね。
暑中見舞いのイラストを送ろうかな……迷惑でなければ。
取り敢えず、明日は忙しくなりそうです。
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Extra Phase/ SPEED and SPEED / 1
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フェイト・オブリヴィェス
轟、と、音を立てて走るは、音速を突破する『運命の大車輪』――
炎を纏い、狂う。
右手に持った剣は長く、そして正格を的確に敵を襲う。
その一撃はまさに疾風。常人が捉えられるものではない。勢いをそのままに、一直線にその剣は剣を振るう人間が目標の敵を襲うはずであった。
躱す――容易く。
剣は空を切り裂き、男の気持ちも空になる。曖昧な思考はさらに曖昧になり、戦いなど何故しているかも解らない。そもそも、自らは何故存在しているかが解らない。存在自体を知らない自らを知る術は無い。知らない事は、罪すらも識らないと同じである。罪のことなど何故解ろうか。
男は何も知らないし、識らない。
炎の聖杯を求めし少年少女よ。
今、神話になる。
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先ず、少女がその戦いを知ったのは全くの偶然といえる。
サーヴァンとの使いを生業として、魔法仕いとして生きていた少女は、今日も依頼主からの任務を達成するために、あらゆる策略を張り巡らせ、その人間を殺した。其処に、躊躇いは無かった。
少女はそんな人間である。
手に持った礼装は、生きているものの全ての概念を破壊するナイフ。そしてあらゆるものをディスペルする銃。――これこそが彼女の礼装。人呼んで、エヌとジューダス。
少女は歩く。その戦いを知ったのは全くの偶然といえる。
「……『永遠の論舞曲』――か」
時は一九九八年……戦いは始まっている。
アリスを夢見た少女は、今日もまた、人を殺す。
「奇士――騎乗兵」
名を呼ぶ。
刹那、月に照らされ、地面に現れた少女の影より、二人の男が現れる。
「イエス、マアム」
黒き外装を纏う男と、白き外装を纏う男は、其々の剣を地面に突き刺し、頭を垂れる。
「行くわよ、わが騎士、奇士、騎乗兵――ゴルディアン・コフィンを取りに――」
それは何の戦いなのかは解らない。血塗られた戦いなのかも解らない。只解ることは勝てばアリスになれる。神に等しい力を手に入れることが出来る。『世界』すら対抗するのに足りない、神に打ち勝つ力を手に入れることが出来る。
果たして、少女の手の甲には、くっきりと、聖痕が刻まれていた。
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魔女は屋敷で空を眺める。
自らの執事である少年は待機している。そして、少女とはまだ出会っていない。
「――キラ、出かけてくる」
「お気をつけて、界離お嬢様」
悲劇は繰り返させない。それが界離と呼ばれた女性の願いである。
終らせなくてはならないものがある。信念を曲げてでも戦わなくてはならない相手が居る。全てを捧げてでも、守りたい人と世界がある。
願いは一つ――
「それは、わたしが成就させはしない――
無駄なんだよ――上川」
そう呟いて、界離は屋敷を出た。
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ゼラチン質の様な液体の中から、少年は出て来た。
意識ははっきりしている、自分が何者なのかも識っている。
手の平には刻まれるはずの無い聖痕。手に握りしは一振りの剣――
「強気――」
それが少年の目的――
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人の心を読んだ。
そして迫害された。
飛ばされた意識は世界を越え、セカイを超え、今の世界へと辿り着いた。
少女は手に何も持っていない。ただ背中に痛みがある。一度切り落とされた耳は、今は繋がっている。目的は無いが、何をすべきかは、ダウンロードされている。知っているのであれば、行動に移すのは容易い。少女の目的はこの瞬間に完成した。
藤咲ヒナを殺す――それが彼女の救い――
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五人のイレギュラーが現れた。
まだ戦いを終らせまいと、始まった一週間。
硝子の砕けたような世界――楽園を求めし、アリス。
何故交わるのか? それが問題だ……
「ようこそ! 魔法ツカイたちよ! お茶会の始まりですよ!」
ホワイトラビットが叫んだ。
天地蘇る創聖の世界。
夢にも見た世界は何処に。
天より与えられし試練はわが手中にあり。
アリスと夜は、隣り合っている。
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