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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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VOC@(nd)roid 第二十六話 / デパートとアイスクリーム・破





ちょっとは一応設定上の話もしないとね!
でも大丈夫! もう血なまぐさい戦闘ないから!!

いやぁ、日常って、大変だね!










 
 
 【1/デパート/大学/警察/】
 
 
 車の運転免許持ってるのに、車を持っていない―――ペーパードライバーのあれよねー。まぁ仕方ないんだけどね、実家に戻れば確かに車には乗れるけど、実家に帰るつもりは毛頭ないけど……お母さんは、この前に電話をした。
 だから今日は歩いて街までいこー―――なんだけど……
「あ―――つ、ぅ」
 じりじりと照りつける太陽に私たちの目の前が歪んで見える……あー、本当に拙い。これは本当に拙いです。観光くんは学校だから冷房効いたところに居るんだろうなぁ、でも、この灼熱地獄とわかっていても、ちゃんと行く姿勢は認めよう。観光くん、凄い、偉い。アンドロイド組も相当きているみたいね、リンちゃんとレンはうなだれてる。……お、ミクちゃん平気なの?
「え、いえ……暑いです。でも我慢出来るレベルなんで……」
 ははぁ、良い子だ事。後ろの子ぉー、見習いなさいなぁ。
「だったら……人見ももっと頑張ってよ……」
「マスター……僕はちょっと服の配色的に……」
 そうか、まぁ我慢なさい。あのままの服だと目立つのよ、この現代にはボーカロイドと云うキャラが居て、あのままの服装だとただのコスプレイヤーにしか見えないのよ。だから一般の服を着て、頭のヘッドフォンとか、デカデカリボンも外したんでしょうが……。つまり、今のアンドロイド三人の服装は現代風にアレンジされているワケで―――ミクちゃんは、薄いピンク色のワンピースを着て涼しそう。リンちゃんはお気に入りなのか、黄色のパーカーをはおって、腕をまくっているスタイル、内側はへそ出しスタイルで涼しそう、下はミニスカート。レンは黒いアンダーシャツを上に着て、あとはジーパン……全部、観光くんのモノだから全然サイズ合ってなくて、ぶかぶか―――ジーパンに関しては捲れば良いんだけどねー、さすがにアンダーシャツは無理か。
 まぁ人の事を言う私もそれなりに軽い格好なんだけどね。自分のファッションを口に出すほど、馬鹿じゃない。
 太陽さんは元気に直射日光を地面に向かって放ち続けると云う、獅子奮迅の働きをしているのですが、正直その働きはこっちとしては迷惑です。本当に、雲とバトンタッチしてください。……あー、帽子でも被ってくれば良かったねー。本当に頭が暑い。日本人は黒い髪だから特に暑い。熱を吸収しちゃうし。
 ―――ちなみに、街に行くのには観光くんの家から歩くと、三十分ぐらいかかる。結構遠い所にあるのよねー……でも、涼しさの為だし、頑張ろう。リンちゃんもアイスクリームが食べたくて来ているんだから頑張ってよねー。
 でもしかし、デパートに行くなんて本当に何カ月ぶりか。家出するまで苦労しない生活をしてたし、家出してもしばらくはお金に困らなかったし、観光くんの家にも泊まっていたワケだから基本お買い物に行くのは近くのスーパーとかコンビニで済ませてたし、デパートみたいな何でも揃ってる百貨店に行くのは本当に久しぶりかも知れない。……あー、意味もなくデパ地下行きたい……何を買う訳でもないけど、試食コーナーに行って試食したり、美味しそうなものを見たりと、デパ地下は面白いのです。最近は駅地下なんてのも流行ってるみたいだけどね。
 そういえば、未来にもデパートって、まだあるの?
「え、えーと……一応、似たようなものは……あるかな?」
「情報はインターネットで瞬時に集めますから、この世界に適応した言葉と知識で、会話をしているからね。ニュアンスがあっているかどうかはちょっと」
「へぇ、知らなかった」
 でもあなた達って結局は商品よね? その、ヒダカ社とか云う会社が作り出した、アンドロイド0918なんちゃらなのよね? 量産されているんなら、やっぱり未来世界にも、デパートじゃなくてもそんな色々なものを売っている場所があるのかもね。
 あ、でも転送システムとかタイムマシンとかがあるから過去の世界に来れたって言ってたよね―――そうなると、通販が基本なのかな? 一瞬で荷物とか届きそう。
「トランスポートシステムならありますけど」
「たらんすぽーと?」
「いえ、マスター。トランスポートシステムです。物体を因子レベルで分解して、全く同じ構造のものを向こう側のシステムで作り出す……要は、本物となんら変わりのないコピー商品です。それならわざわざ機械を動かして量産しなくても、オリジナルが一つ、予備でもう一個でもあれば同じデータで同じモノが作れますから」
「……ははぁ……えーと、いつの時代から来たんだっけ?」
「二一八五年です、マスター」
 レンからの言葉に、どっひゃー、となる。一七六年後の未来って事だよねー? 百年以上経つと、人の科学の性能も凄い事になっているのね。
「どちらかと云うと……科学ってよりはもっと別のニュアンスが近いかもだよね! レン」
「うーん、そうかもしれません」
 へ? 科学じゃないの? 普通、〝魔法じゃないの! 科学なの!〟とか云うアニメが流行るけど、逆? もしかして〝科学じゃないの! 魔法なの!〟とかそんなオチ?
「いえ……例えば、マスターはオルトソードを持っていますよね?」
 うん。これね。
 しゅん、と音を立てて、何もないから、メチャクチャ装飾品のついた黒い歪で、巨大な剣を取り出す。……うーん、いつ見てもこれは凄いよね、一番見て未来って感じがする。確か、ミクちゃんいわく警察官とかが持っている代物なんだって?
「あ、はい」
 話題を振られたミクちゃんは、歩きながら一回転して、その巨大なツインテールをなびかせると反応した。その仕草、百点満点。
 そうかぁ、警察官が持っているのかぁ。てかそんなものをどうしてレンが標準装備していたのかが謎なところです! リンちゃんは装備していなかったと云うのに、男の子の特権なのでしょうかね。未来になっても、女の子は弱い立場なのね……ヨヨヨ。
 ―――話が脱線したわね。で? このオルトソードが科学とは違う事を証明する証拠になるってワケね?
「はい。……オルトソードは想像と妄想―――そして因子と粒子が共鳴し合った時に作り出されるいわば、デジタル兵器なんです」
 ……………………おねーちゃん、OTKだからね、多少のね、中二なね、事はね、わかるとね、思ってたんだけどね―――ぜんっっっぜんわからない。理解出来る範疇を超えているわ。何それデジタル? 科学? 妄想? カ●スヘッド? 頭がハッピーセットになっちゃうでしょっ!
「……うわ、湯気出てる……」
 こら、リンちゃん、人を指差すもんじゃありません!
 と、とりあえず、私に理解出来るように説明してくれるかな? なるべく簡単で、わかりやすくて、短い方が理解出来るんだけど。
「はぁ―――えーと、結果から言いますと、未来世界では科学技術の進歩は終わって、仮想技術が進歩しているんです」
「仮想、技術?」
「はい。仮想技術は、従来の科学技術を基盤にして、仮にあるものと想定して―――と、何もかもをまずは肯定して始めるんです」
「だから妄想なのか」
「はい。人の妄想の力は凄くて、それ自身で、人の脳をだます事が出来ます。僕たちの世界の科学技術はそんな感じです。妄想科学―――つまり、妄想を粒子の力であるものと認識させる架空具現化―――」
 うぉぁあああああ。色々と頭が痛くなる用語だね……それ、小説とかゲームしたら多分売れると思うよ……
 しかし、でもまぁ、そんな妄想なんちゃらがはびこっている世界だと、実物を手に取るような嬉しさはないんだろうなぁ。実際は、妄想って人々がわかっていても、そこにあるように認識させられているワケなんだから。
 あー、過去の世界に産まれて良かったよぉ。この世界はそんな事出来ないもんね、まだ。
「―――やっぱり」
 そこで……今まで口もはさまなかったミクちゃんが、ようやく口を開いた。えーと、何がやっぱりなのかな?
「私が来た未来世界の法則とは違うんです!」
 ……おっとー、ここでまさかの意見と未来の食い違いぃぃぃー?
 
 

               </-to be continued-/>

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