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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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黒く染められた闇の底に存在している最後の希望は、彼女が食べてしまったよ





今日のLOVで3勝9敗と負け越したのでついカッとなって買った。後悔はしていない。

寧ろ唯を手に入れなかったのでさらに買いに行く予定……←

いや、唯×梓派の自らにとっては、寧ろ二人はペアで一つの芸術……買わねばならぬのだよ……

と云うよりも自分は猫が好き。だからあずにゃんが好きなのかも知れないと、今日ふと部屋の隅で思ったのである。

毎回毎回、毎度毎度、ローソンのけいおん! フェアが始まると争奪戦が始まるんですけど、今回は比較的残っていたんで助かりました。ローソンに来た時にはもう無くなっているかと思ったんですけど、そんな事は無かったです(笑
まぁそう言ってこの間見たいに先延ばしにしていると痛い目を見るんですけどね。


イラストの方は確かこんな格好をしたCMがあったんだよなぁ、とうろ覚え。多分マスカラのCMだったような気がしない訳でもないような……

林檎さんにはシックな服装が本当に似合う。我が子ながらな。

しかし格好が単調だったから明日はもう少し別の格好をさせよう。寧ろ上のイラストの完全版ちっくなサムシングを描けばいいのではないのだろうか……ともんもんと。


日にちが変わる前に家を出てローソンいかないと……急がねば。


と、その前にハスミさんへの小説二日連続投下どーん。






 
「……、」
 何体目か解らないグールを倒して、シャルルはふと上空の方を見た。そこには揺れている木々しか存在していないのであるが……
「隊長っ」
「解っている」
 どうやら周りの連中も気付いているらしい。さすがはこの村の益荒男と言ったところか……この感覚、もし自分だけしか感じていなかった場合は見過ごしていたかも知れない。仲間が手を上げてくれたからこそ、確信を得た。
 これは魔力の奔流だ。しかもかなり大きな。先に一度小さな奔流が流れて来たが、それはどうやら一部の人間にしか解らなかったらしい。その後に来た、今の大きな奔流は大体の益荒男たちが気付いている。
 最初の方の小さな方は、恐らく何かしらの確認を行ったのだろう。術者は誰だか解らないが……恐らく、魔族の方だろう。
 そして恐らく今流れた巨大な奔流もまた、魔族によるものだと、シャルルは思う。
 ……戦いが始まったのだろう。もしくは、戦いが終わった可能性もある。これほど強大な魔力を使ったのだ、何かしらの変化はある筈だ。
 こうしては居られない。シャルルは一斉に号令を掛けて残党を狩り進め、先に進んでいたテレシア立ちに追い付く為に、急ぎ足で先に進む。
 
 その先に進んでいたテレシアとグレイスもまた、その二つの奔流には気付いていた。
 まだ蔓延っているグールの残党を狩りながら、先に進んでいるのだが一向に彼らに追い付く気配が無い。相当急いで先を来たつもりなのだが、あまり急ぎ過ぎるとグールを仕留めそこなう可能性があるからだ。
 グレイスの前を行くテレシアはそのような事はお構いなしに、倒せるグールだけ、進行に邪魔なグールだけを排除して先に進んでいるのだが……
 ……しかし、シャルルが感じた時と違うのは、こちらの方にはわずかではあるが、魔力で発生したのか、風のようなものが奥地より吹いて来ているところだ。
 それを感じてテレシアは思った―――ヤツが動き出した、と。
 周りのグールを懐から取り出した巨大な投擲型武器を投げて一掃すると、先を急ぐ為に走り出す。この状況を察するに、戦いは始まっていなかったと思うべきか……それとも……
 どちらでも良い。今はとにかくあの魔族と接触する事に意味がある。そこに存在している事情、結果などは、一切関係は無い。
 今から走れば間に合う。そう思ったのだ。魔力の奔流、そして何より風を感じたのなら、近い筈だ。
 そうやって走り出した彼女を見ていたグレイスもまた、そのあとを追って急いで周りのグールを一掃して背中を追う。何せ尋常ではない魔力の奔流が流れたのだ。その主が魔族だったとすれば、シュタインたち仲間が心配だ。
 ……目の前の彼女はどうせそのような考えはしていないのだろう。ならばせめて、自らが思ってやる。それがグレイスの下した決定であった。
 一方のテレシアはその前で考え事をしながら走っていた。……そう、先も考えた、現状戦いが始まった場合と終わった場合の件だ。
 もし、今の奔流が始まりの合図だったのだとするのであれば、一体今まで何をしていたのであろうか、敵は。何か目的があり、その準備をしていた……それは先も考えた通りだ。グールの数を減らしたと云う事は、相手がそこまでグールを必要としなかったのだから。
 目的を達成した後に魔力の奔流を出したと言うのは、様々な憶測が可能となる。
 例えば、それは合図。その目的を達成した事を仲間の魔族に伝える合図。
 他にも、それを行っている途中でシュタインたちが乱入して来て、戦闘になったと云う考え。
 など―――様々だ。
 どちらにしろ、向かって見れば解る事なのだが、どうにもそれまでの退屈を、そうやった仮説を立てて遊ぶので紛らわせる傾向がある。
 このまま戦いに参加し、魔族を仕留める。その後、後ろを走って来るグレイスやシャルルが魔族を捕らえるだろう。そうなったら尋問だろうと何だろうとしてしまえば良い。それで目的ははっきりする。
 テレシアはそう思い嗤うと、体中の魔力を動員して辺りの様子を感じつつ、シュタインと魔族が戦いを行っているだろう場所を目指して、駆けて行く。
 
                                  ◇
 
 ……砂塵の大竜巻を発生させつつ、それは現れた。膨大な魔力で発生した竜巻のようなそれに、喉を鳴らして唾を飲むと、次の瞬間には面と向き合う事となる。
 シュタインはグレイスより受け取った剣を腰から取って、強く握り締める。戦いにおいて、剣を態々編むよりもこうした方が早いと言われてグレイスより貰った剣だ。折角貰った代物だ、取りあえずこれを使う。
 隣に居るエリセも、そしてさらにその後ろに居る益荒男たちもまた戦いの気配を感じて身構える。そして目の前にいよいよ現れた魔族を見て、警戒しつつ、戦いの時を悟るのであった。
 だがそんな戦いの雰囲気が漂うこの空間に、戦いの気を出しつつも、シュタインは目の前の彼と対話して見たいとも思っていたのであった。
 同じ世界に産まれて、同じように理性と知性を持った存在同士なのだ。必ず解り合えず筈だ。そう思って、シュタインは口を開く。
「……少し、僕と話をしようよ……」
 突然のその言葉に、後ろの益荒男たちは驚きを隠せない。戦いを挑むのではなく、話し合いの席に座ろうと言うのだ。
 エリセはその予想外の行動に苦笑しつつ、彼のその行動を見守る事にした。これはこれで、面白い状況になって来た。
 問い掛けを投げられた当の本人である魔族は、その突然の言葉に表情は変えなかったものの、内心では驚いていた。まさかそのような言葉を投げて来るとは思っても見なかったのである。
 そんなそれぞれの反応を示したあと、肝心の問い掛けの部分を、シュタインが口にする。
「……キミは僕たちに、この森から立ち去れって言ったよね?」
「……」
「それと、グールを大量に配置した。
 この二つの理由を、教えてくれないかな……?」
 その強大な魔族の魔力を使って自らたちを立ち去らせ、そしてグールを使って外からの人間の侵入を防ぐ―――魔族の存在を感じさせずに、この森に人を近付けさせない簡単かつ効率的なやり方だ。……だが、正直な話シュタインは―――勿論、エリセも、その後ろに居る益荒男たちも―――ここまでする必要性を感じていなかったのだ。
「僕はこれを得策だと思っていないし、キミの言い分を聴きたい……僕はもっと別の方法があったと思うんだ」
 それに対して明確な回答を求めている訳では無い。相手が話の通じるかどうかも解らないと言うのに、聴いても返って来るとは思ってもいない。
 しかし、その考えは破られ、魔族は一歩静かに前に出ると魔力を一瞬弱める。
「……人間は野蛮な人種だ。同じ人種で、同じ仲間で争う。些細な問題で勘違いをして、些細な問題で争う。しかもそれは殺し合いで、大切なモノの奪い合いだ。
 それを止めるには、同じ争いでしか止められない―――守る為に、僕は戦う」
 ……それは初めての会話の成立だったのかも知れない。自らたちと、魔族である彼との、初めての……
 だがそれが、互いにすれ違い、解り合えない言葉だと言うのは、悲しい事だ。
 立ち去れ―――としか言わなかったその魔族の口から現れた初めての疎通の言葉は、人間の存在と考えを冒涜、そして人間に対する不信感の言葉であった。要約すれば、争いしか出来ない、愚かな人種……そう言われたのだ。
 その言葉を聴いて、一同は否定出来なかった。だがエリセだけは否定せずとも、そのまま別の考えを持っていた。
 なるほどねェ、と言うエリセと、言い返せずに歯軋りする益荒男。そしてシュタインもまた解っているのだ、人間がいつまで経っても争いの辞められない存在だと言うのは。
 そうだとしても……人間はその過ちを自ら認めて、正して、先に進む事が出来ると、信じている。そしてこちら側にも同じように守るべきものが、場所があるのだ。それだけは譲れない。
 互いに守るべきものの為に戦う。……そんな誰もが抱く簡単な理由だと言うのに、守るべき代物が違うだけでこうして争う。
 そう、エリセの別の考えと言うのは、相手がどれほど人間を愚かと言うのは勝手だが、同じように守るべき代物があって戦うと言うのであれば、どちらも同じように愚かに思えたのだ。
「……結局ねェ、人間も魔族も同じじャないか。何かを欲しくて、何かを守る為に、そうやッて争ッて、戦ッて……くくッ、滑稽で、愚かだねェ。
 そう言ッた意味じャ、僕に言わせれば人間も魔族も根本は同じように見えるねェ」
 嗤いながら、エリセは後ろの益荒男たちと、シュタイン―――そして魔族の方を見る。
「……同じにするな……人間と魔族は全く違う存在だ」
 魔族は力を持っている。それ故にそれが齎す殺生がどれほど無益な代物か解っているのだ。故に自らたちは戦いを好まない。
「人間は愚かだ。力を手に入れれば慢心して、それを誇示したがる。だからこそ戦いは絶えない……いつまで経っても真の平和を築けないでいる……」
 その言葉に居ても立っても居られないのは、シュタインだ。
「でも―――ッ!」
 人間は……、と言ったところで、エリセが片腕を使って彼を制止する。
「これ以上……話し合ッても無駄だと思うけど?」
 視線の先に存在しているのは、戦いの意思を示している魔族の姿があったのだ。これ以上の話し合いは無駄だと言わんばかりに、その魔力を再び強めて、そこに居る。
 彼もまた、守るべき家族の為に剣を取ろうと言うのだ。
 ……戦うしかない。その現実を目の前に突き付けられた時、シュタインは目つきを変えて、手に持った剣を握り直して臨戦態勢に入る。
 戦い、そして自らの意思を伝える。そこに矛盾がある事は解っている。知っていたとしても、戦わなければならない時はあると、剣を振るうのだ。―――これを矛盾と言わず、何と言う。
「……」
 臨戦態勢に入った一同は、一先ず状況を確認する。目の前に広がっている光景は、魔族一人に対して、シュタイン、エリセ……そして多くの益荒男たち―――数では圧倒的にこちらの有利と思われる。
 だが、魔族が放っているその凄まじい魔力量を考えると、それは一体どれぐらいの人間の数に匹敵する魔力量なのか……考えて、戦慄する。
 互いに負けられない、逃げられない戦いだと言うのは同じ。ここで引いてしまえば、この先に存在している町に危害が及ぶ可能性がある。それだけではない……森の奥に存在している村もどれほどの被害を受けるか解ったものではない。
 が、当然それは魔族側も同じ事が言えよう。ここで負ければ、目的は何にせよ、その目的を達成出来ず、同じく自らの仲間を危機に晒す結果となるのだ。
 向かう理由―――戦う理由―――両者ともに、それは解らない。だが、負けてはならない戦いだと言うのは、喩え敵だったとしても解ってしまう。
 構えたまま止まっている一同。微動もせず、その場に立ったまま。魔族が放出している魔力の風が静かにこの空間を包んでいる。シュタインの耳に聴こえて来るのは、辺りの人間の呼吸の音と、そんな魔力のざわめきだけであった。それ以外は、何も聴こえない。
 互いに警戒して、いつ攻撃を仕掛けるかを待っている。時が流れるだけ、魔力は溜まり、魔術式は完成し、それを改変して強力な魔術へと昇華させていくのだ。戦闘においてこのような状況はあまり良くは無い。
 しかしそれも時間の問題だ。いつか、何かを幕開けに戦いは始まる。それがいつになるかは、誰も解らない。恐らく目の前の魔族でさえも、解らないだろう。
 ―――それは、数秒の後……魔族が放っていた、魔力の風が止んだ瞬間に始まった。
 


 to be continued......

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