twitterでの創作仲間の作品のキャラクターをラフで。
……必要だったのは、中肉中背で、長髪ぎみ、イケメン設定である事。
最初はオリジナル小説のランスロットさんに似てしまって却下して描き直し。……それでも被っている感が拭いきれない一品でもありますな……
一応死後の憎しみがうんちゃらかんちゃらと言う設定があるようなので、顔はあえて苦悶の表情と言うか、眉間に皺を寄せているような感覚をアドリブで取り入れて、スーツは少し長めにしたらブレザーにしか見えなくなった謎の服装……うーむ……今度描き直したい。
色々な人の作品のキャラクターを、要求を聴いて 描くと云うのは楽しいですなぁ。やっぱりこうやってモチベーションをぐんぐん上げて行くと、長続きしそうなようで……
多少でも気になった方は → 【http://ncode.syosetu.com/n4167y/】
個人的には早く続きが読みたい……
話を変えて、ようやく暇を見つけてちまちまと取り貯めてたテレビを消化する作業をしている訳ですけど……いや、やっぱり謎D面白いですね。
サスペンスの筈なのにギャグ路線で、凄く面白い。人が死んでいるのに色々とギャグやネタで笑ってしまうと云う中々面白い一品。
母親の勧めで見ているんですけど、これは当たりでしたな……毎週「相棒」「科捜研の女」と共に楽しみにしている”サスペンス”として見ております(笑
―――と、人の小説を宣伝している暇じゃないな。
こっちもハスミさんへの小説を更新します。
もうハスミさんの作品の二次創作と言う……
現れた使い魔をそのまま受け入れた。しかし、今まで来なかった待望の使い魔が現れた事に、少し心の整理が付かなかったのだろう、慌ててしまって危うく木の上から落ちるところであったが、冷静に対処してそれを回避する。
焦るな……魔族の青年はそう自らの心に言い聞かせて、使い魔を捕まえる。焦っても結果はすぐそこにあるのだから、そこまで気を張る必要はないと云うのに……
〝……焦っていたんだな〟
使い魔が次々と帰らぬ存在となっていた為に、このまま結果が出せないのに焦りを感じていたのだろう。……目を瞑り、反省する。
それでも迅速に事態を知らねばならない。その使い魔が見て来た光景を、こちらで確認して、同時に居なくなってしまった使い魔の状況も確認する必要がある。
戻って来た使い魔はカラス。黒く、見付かり難いものを選んだつもりだったが、よくよく考えて見れば、森ならばとにかく、街中のような場所では逆に目立つと思ったのはつい最近の話だった。この件に関しても反省するべき点だ。
カラスは体中傷だらけであり、既に意識が遠のき始めているのか……死にそうな声を放っている。
よくぞここまで来てくれた―――使い魔であるカラスに労いの言葉を掛けて、頭から目を手で覆うとそこにある魔術の式を取り出して、魔力を確認する。……と、そのカラスは任務を果たしたかのように、息を引き取り、死滅した。
この情報を何としても主に届けようと、その傷だらけの体を動かしてここまで来てくれたのだろう。その忠義、忠誠に、思わず青年は涙した。この使い魔には、自らの中まである魔族と同じほどの経緯を払って弔うとしよう。
涙を拭って、その取り出した魔力の情報を体に取り込む。アクセス開始……どうやら、まだ解凍されていないらしい、フォーマットを開始する。
―――使い魔と主の情報のやり取りは難しいようで、意外に簡単な仕組みで出来ている。
魔術師は、使い魔に命令を下す事が可能だ。それは一種の洗脳状態に彼らを置くからだ。念じれば、その通りに動いてくれるだろう。
しかし、洗脳状態といえども、彼らには当然理性が存在している。その洗脳に抗うのも勿論、可能だ。その使い魔が、その魔術師を主と認めるかどうか……そして、主と認めた時に、使い魔と主の関係は完成し、契約は成される。
そうして使い魔は自らが認めた主の命令に従い、情報を得る為に暗躍する。時には主を守る為の盾に、剣になる使い魔も存在している。
今回このカラスに与えられた任務は、魔族の秘宝を奪った人間の追跡だ。出来るだけその場にある光景を、音声を仕入れて、脳裏に刻み込んで主の元へとそれを届ける。……それが任務だった。
主である青年は、その記憶―――データ―――を、鳴き声、音声としてそのまま取り込み、脳内で処理、魔術を使ってフォーマットした後に、記憶として復元する。これによって、使い魔の見た映像や音声を自らのモノとするのが可能だ。喩え、使い魔自身がその内容を理解出来なかったとしても、人間ならその光景、音声、言語を理解する事が出来る。
これこそが、使い魔と主の連絡手段、情報のやり取りである。無論、それは使い魔が無事に戻って来なければ実現しないものだ。それが一番の問題である。
これからの魔術社会において進歩すべき代物の一つである。最近では、魔力の流れを使って通信すると云う手段が提案されているらしいが、定かではない―――
何にせよ、カラスはこうして戻って来てくれた。情報を無事に入手して、それを確認する事が出来るのだ。それだけでも感謝しなければならない。
と、している間に脳内で魔術の処理が終了したらしい。順次解凍結果が脳に記憶として流れ込んで来る。
再生開始。
…………そこは、城下町。このプレザンス王国の外れに位置している場所だ。そこのとある路地裏に、その人物は存在している。
フードを被り、その殺気を撒き散らして、暗闇に塗れて行く姿が見える。
しかし、映像は途中でその人物の腕が伸びて来て、白い光に包まれてからは、焦点が合わず左右にふらつきながら飛んでいる光景になった。その光景に思わず酔いそうになる。
……それから数日の時を経て、ここまで戻って来た。どうやら、数日経過した前の記憶らしい。つまり、現在その人物がどこに居るのかは解らない、と云う訳だ。
拙いな、と青年は舌打ちをして状況を拙いと表現する。現状はこれ以上ないほど拙いのだ。何せ、相手は既にこの数日でどこかに逃げている可能性があるからだ。
いや、国内のどこかに逃げているのならまだましな方だろう。一番の問題は、国外に出てしまう事だ。この国を出てしまえば、少し先に行くだけで『シルキィロード』にたどり着いてしまう。そのまま一色線……途中、他者から何らかの移動手段を手に入れてしまえば、そのまま未踏の地へと向かわれてしまう可能性がある。現に、そうなってしまっている確率は高いだろう。
述べたように、このプレザンス王国はほぼ鎖国のような状況が続いているのだ。一度出てしまえば、再び戻って来るのは難しいだろう。独自進化した魔術がこの国にある以上、それらを国外に持ち出すのも、そして出て行った人間が再びこの国に入るのも不可能となっているのだ。
それを考えれば、彼は今回の件は一度の挑戦であの秘宝を手に入れなければならなかったのだろう。失敗すれば、外に出て戻って来られない。国内に潜伏していれば、こちらに見付かる可能性も孕んでいる。……確実に戦略を練り、勝機を手に入れたからこそ、城に攻めて来たと考えるのが妥当だ。
もしかすればそれを見越して、別の作戦をとっていか可能性もあるが……何にせよ、秘宝は盗まれてしまったのだ。別の案としては、この国の出入りに、何らかの力が関わっている可能性もあるだろう。
そう、それは協力者―――そのような存在が裏に隠れていたとしても不思議ではない。
……相手は、全国に散らばっている魔族の存在を知り、それを凌駕する力を持っている。それが魔族の秘宝の力だったとしても、それを知っていたのだ。それに凄まじい力が存在しており、魔力を秘めていると……どうしても一人で出来る芸当ではないだろう。
通常の人間ではないのは解っている。国同士の事情を知り、魔族を知り―――それだけの情報を持っているのだから、それなりの情報網を持っているのは間違いない。つまり、集団の可能性も捨て切れなくなったのだ。
ではそれは一体何者なのか……少なくとも、魔族の存在を知り、魔族の秘宝の存在さえも知っている人物。余程の情報通といえども、そこまで知っているものなのか? これまで細心の注意を払い、人知らぬ奥地で暮らして来た魔族の存在を知るのは容易ではない筈だ。そして、秘宝が全て集まった時に手に入る強大な、世界を変える力を求めている。
魔族と関わるなど、人間では不可能だ。現状、この青年は人間に正体を知られてしまったようだが、それはこちらからコンタクトした結果だ。態々あのような人物と、魔族がコンタクトするとは思えない。―――だと言うのに、それらを知った後で、自らたちを襲撃した。
的確に、魔族の居場所を突き止め、的確に秘宝がある場所を狙っている。
そのような芸当、可能なのだろうか……そう考える事数秒後に、彼は一つの決断にたどり着いた。いや、出来ればたどり着きたくは無かった。嘘だと信じたい事実だ。故にこれは、あくまで仮説として提示する。
―――相手は、こちらと同じ魔族なのではないのだろうか……?
それならば魔族の住んでいる集落に関する情報網を持ち、どこに遺産が存在しているかもその手の仲間に訊く事が出来るだろう。戦いにおいても、同じ魔族なのだからその力を存分に振るうのが可能だ。対等に戦える。
いや……だがしかし……やはりそれは仮説として出すのにも恐ろしい。戦いを好まぬ魔族が、同じ魔族を、同じ仲間を―――家族を……襲うとは思えないのだ。
人間は同じ人間同士でも争う。が、魔族はそうはしない。何故なら魔族は互いを、同じ仲間同士を家族だと思っているからだ。その全てが家族と云う感情が欠落している魔族が居るとは……青年は思いたくもなかったのだ。そして同時に、自らの知っている限りでは、そのような人物を知らない。
少なくとも青年の知っている範疇での話だが……しかし、魔族なら全てがそのような、互いを思いやり種族だと思って疑わなかった。自らの師である『先生』もまた……そう自らに教えてくれたのだ。
『先生』とは、まだ幼かった自らに体術、勉学など様々なジャンルの代物を教授してくれた恩師のような存在だ。別に学び舎の人間ではないのだが、自らを育ててくれたからこそ、先に生まれ、先を行く先人だからこそ、青年は彼を『先生』と呼んでいるのだ。
そうだ、あの頃はまだこの世界の広さを知らなかった。彼に出会ってから初めて、この世界の広さを知ったのだ。
自らが知っている場所だけがこの世界だと錯覚し、自らの力を過信していた時―――今思い出せば一体自分は何をしていたのか……鼻で笑いたくなる。
魔族は優れた人種であり、ここにしか存在していないと思っていた自らに世界の広さを教えてくれた、他所者の魔族である『先生』は、目を瞑れば今でも鮮明に思い出せるほどだ。あの頃は本当に、毎日が充実していた。
『―――お前は知らないかも知れないが、世界はここだけではない。この広い森の先にも世界はある。同じく、我々魔族も存在しているのだ……ずっと、遠くに―――』
そうだ……彼に教えられた様々な出来事を思い出せ……そして自分は決意した筈なのだ、あの日に。
『―――魔族同士は皆家族、皆同士だ。人間もそうであって貰いたいのだが、そうは行かないらしい。彼らは先入観、価値観、見た目……様々なもので最初から相手を決め付けてしまう悲しい存在なのだ。だが、そうだったとしても私は彼らも人間同士が共に家族だと思って貰いたいのだ―――』
誰よりも優しく、誰よりもこの世界の事を案じていた。魔族だけでは無く、外の世界を支配している人間にも優しかった。
そんな彼に育てられたからこそ……自らは誓った。決意した。自らの家族を守って見せると……
『―――私の言葉を胸に、行け。お前ならその決意、誓いを果たす事が出来る。
そうだろう? シューベルト―――』
魔族の青年―――シューベルト。
そうだ、と呟き立ち上がる。自らは誓った、決意した。どれほど先に強大な敵が現れようとも、家族を守る為にどのような手段も惜しまないと。そう『先生』の元で誓ったのだ。
立ち上がったあと、彼は辺りの気配を感じる。この辺り一帯に魔力を飛ばして、小規模な結界のような代物を作る。無論、それは結界と言うには粗末なものであり、単なる魔力の流れにしか感じられないものなのだが、彼にとってはそれで充分だ。
この森に居る多くの気配―――それは人間。それらを排除しない限り、秘宝を失った家族を守る術は無いだろう。だとすれば、進むべき道は、ただ一つしかないのだ。
彼らを排除する。そう……それだけだ。
シューベルトは展開している魔力を今度は一点に集めると、それで身体を隅々まで強化して行く。今までのようなものではない……もっと強大で、凄まじい量の魔力を展開する。
それらはまるで竜巻のように渦を作り、禍々しい力を形成する。その中央に立つ彼は、一番手近に感じたその者元へ目指して、竜巻を纏ったまま跳躍する。
どうやら彼らはこちらを目指して来ているらしい。それは現状好都合だ。
思って、シューベルトは動き出す。戦いと言う名の、守るべき聖戦の為に…………
to be continued......
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