そんなワケで、結城七夜を知っている方も、絶対自由を知っている方も――どうも、結城七夜です。
今日から、このサイトを再び《オリジナル》と、《二次創作》の二つを混在するサイトに戻す事を昨日決断しまして、早速ジャンルを変更しました。
まぁ理由としては、やっぱり両立しようにも、更新にかたよりがある事に気付いてしまったと云うか、今まで気付かない様にしていたと云いますか…………昨日になるまで決断できなかった訳です。
ですから、今このBLOGのカテゴリーの所には、元、別館のカテゴリーと記事が移植されている訳です。
――まぁ、今日からこのBLOGとかサイトにも、様々なアニメとか、ゲームとか、ミクとかミクとかミクとかのイラストが掲示される事になりますけどね、うん、それがしたかっただけなんですけどね。
さて、今日リアルの話に戻りますと、従妹が家に来ておりまして、明日、アニメーションの感想更新が出来るかどうか謎な所です。自体は見れるんですけどね、PCでリアルタイム更新できるかどうかが問題なんですよ。出来たら出来たと思ってください。どちらにしろ、夜に簡略化した感想するんですけどね。
つーわけで、ピクチャードラマの続きをば。
CAPU 0 ; Aの序章 / 猫に気をつけろ!
「……」
唖然と、流れている水を眺める。もうこの冷蔵庫も駄目になるのだろうか……全く、これで何代目だろうか? 五代目冷蔵庫、命名「絶対冷凍君」――尚、命名したのはキリコである――は、この間この事務所の人間である目の前の少年の手によって、破壊されてしまったのである。
無論本人は事故だと否定しているが、如何だか、と言っているのである。
「まぁまぁキリコちゃん。――ね」
「所長ーっ、でも……冷蔵庫、七夜ってば拾ってくるんですよ!? しかも粗大ゴミの中から!」
「いや、まぁ、まだ使えるし……」
「そうよ、使えるモノは使わないと……」
この事務所の所長――――羽須美林檎である。この事務所『同人館-Ace-』を運営する少女であり、様々な依頼の話を聴く専門の人間である。行動するのは主にこの事務所では――社員となっている結城七夜とキリコの二人である。
倒している体を起こして、七夜が資料をキリコに渡す。これが今回のミッションだと云うのである。
「……これが終われば依頼金も入るし、ライフラインも通じるぞぉ」
妙な液体で濡れてしまった手を眺めて、キリコは口を結ぶ。――そう、キリコはこの事務所に入社させられ、働かされている少女でもあるのである。随分前の話である、そうして、この場所で依頼をこなす日々を送っている。
ふぅ、と溜息を吐いて、キリコは携帯電話を取り出すと、ワンセグを使ってテレビを映す。
「コレ?」
ニュースは今丁度、その事件をやっていた。
『――路地裏に狼の様なモノが出現しています。皆さん注意を――』
「そうそう。それそれ」
指を指して、七夜が肯くと、立ち上がった。それならば話は早い、と言っている。
「じゃ、羽須美さん、行って来ますー」
「はーい」
…………見知らぬ間に、キリコは七夜に連れられて、外に出ていた。結局、手に着いた液体を拭う事は出来ずに、外に出る事になる。
■■■
――問題の路地裏は、この神奈川県某所に存在しているビルとビルの間の隙間に存在している。
高度経済成長によって建てられた巨大なビルは、今ではこの町の何処にでも姿を見せている。見慣れた光景であろう、その中に、その不可思議は存在しているのである。
現在社会において、徹底された文化の維持が成されておるこの社会には、野生に存在している動物は多くは遮断される。故に狼などと云う生命物体は、余程の事がない限りはこの様な町に降りて来る事はないのである。
だと云うのに現れたこの奇怪――今回、事務所に依頼をして来た人間は、日本狩猟会の人間の一人である。余りにも手が終えないと判断したのであろう。だが今此処でその狼を狩ると云う依頼を撤回する訳には行かない。気付かれる訳にも行かない。
結果として、この事務所に来たと云う訳である。相手は七夜と面識もあった為に、信頼しているのであろう。但し、料金は成功した場合の交渉となった。
薄暗い路地裏だが、今昼間と云う事もあり、差し込んでくる光は眩しかった。思わず、キリコは手で顔を隠した。六月だと云うのに、コートを着込んでいる七夜は涼しそうな顔をして、襲い来る太陽の光を受け切っている。
……しかし、歩き始めてから早二時間。この辺りに出現すると云う噂を聞きつけてきたのであるが、一向に現れる気配がない。本当にこの場所に現れるのであろうか――? 疑問に思う所である。
「ほほ、本当に……で、出る、の……?」
肩を震わせながら、薄暗い、路地裏の空間を眺めてそう呟く。平然としている七夜は、んー? と呻ってから、知らん、と答えた。
その言葉を安心材料とするか、不安材料にするかは個人の自由なのであるが、キリコ自身は、それを不安材料として取った様である。気配を探りながら、先を急ぐ。早くもこの仕事、嫌気が差してきたのである。幾らライフラインの為と云え、命を掛ける様な事柄なのであろうか?
「依頼料で先ずは冷蔵庫ね…………」
兎に角、ポジティブに考えていなければ始まらない。そんな事を考えながら、先を歩いている刹那――
「■■■■■―――、っ」
……不吉な声が響いた。いや、声と云うよりは、うなり声――と云った所か。少なくとも人間が放てるベクトルの声ではない。確実に、獣の類である。
ひ、と小さく声を上げて下がると、その向こう側から、獣は姿を現した。
「にゃーっ」
「で、でたーーーーーーーーーーーっっ!!!」
その代物の声は、猫そのものであるが、見た目はどう見ても、只の化け物であった。
ちょっとは絵を増やしてみましたが……どうでしょうか?
しかし、クリーチャーって、考えるの大変で、加えて描くのも大変である。
因みにまだ0話は終わりません。これが終わると、次から1話なんです、はい。
ハスミさん、キリコさんに全力で土下座をします。全力で!!
それでは、また。
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