体が……痛いよ……。
結城七夜です。
なんかね、最近のイラスト傾向が凄い事になっているんだ、うん。
ピクチャードラマとかのイラストを描かなきゃなんでね、色々とその合間に落書きする訳ですよ。それが今の傾向がハスミさんのイザベラ様の数が徐々に増えているのですよ……
決して浮気ではない、決して浮気ではない、決して浮気ではない。――大事なので三回言いました。
イラスト描きの割合が――
エニシダ様 70%
イザベラ様 25%
その他 3%
シュロぽん 2%
これどうよ? 自分のキャラクターを3%しか描かないんですよ? これは愛が足りませんよ、ええ。
最近こそは少しずつボカロのイラストを描いて割合が変わってき始めていますけど、大体こんな感じです。だって、好きなキャラクターって、描いていると楽しいでしょ? と逃げてみる。
逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……!
話を雑記に戻します。昨日ボカロ小説更新したら他に更新する時間が無かったので、今日ぐらいは普通に雑記をしておこうと思いますよ、ええ。
QMAの7が出るそうですね。いや、今日から稼動だそうです。
凄く――やりたいです。
プレイ画像見たんですけど、SDキャラのデザインが変わったりと、色々と変更点があって……てか、進化しすぎじゃね? と思ってしまいましたさ。だって結構変わったもの、うん。
今は資金がないのでゲームしにいけないんですけど(そもそもQMAをやりに行くと、ガンダムvsガンダムもやってくるから余計に金が掛かるんですね、はい)、バイトの給料入ったら行って来ます。もう欲望が暴走しているので、速攻魔法! 地獄の暴走召喚!
カードゲームもそろそろこの時季になると色々と発売の時期です。
遊戯王の新スターターデッキに、デュエルマスターズの新弾、そしてバトスピのXレアキャンペーンと、三月の後半には色々とカードゲーム界はユーザーにぶつけてきます。本当に金が飛ぶ。
本当に…………オレを殺す気か、といいたいです。
まぁそんなカードを全て買うかどうかは……
…………本当にすみません…………。
そのすみませんつながりで、更に、すみませんな、ピクチャードラマへ、Go。
CAPU 1 ; Bの謎 / 火鷹登場!
四つ目の事件――命名『悪魔キャット』事件は幕を閉じた。つい、二日前の話である。
戦闘途中で負傷した七夜は、案の定腕が折れていたのであるが、それを二日間我慢して、医者に行く事を渋っていたせいもあり、二ヶ月は安静と云う事を告げられてしまったのである。……全く、と内心では呟いていたのであるが、しかし、自業自得である。医者に行かなかった理由が、注射が怖いとは、本当に阿呆な話である。
「……七夜って、注射怖いんだ……」
帰り道。病院の帰り道にふと、キリコが口走った言葉は、七夜の心臓を貫いた。……そう、彼此数十年生きてきて、まだ注射が怖いのである。見ただけで震え上がる程なのである。
「悪かったな」
「いや、悪かったな――って訳じゃないけど……なんか、カワイイなぁって……」
「てめ、馬鹿にしてんのか?」
微笑を浮かべるキリコに関してそう返すと、別にぃ、と返って来る。矢張り、実は馬鹿にしているのでは無いのかと思ってしまうのが人の性である。人は、他人を疑わなければ生きて行く事の出来ない、人を傷付けて生きていく獣の名前である。それだけは、如何し様もない事柄と割り切るしか他無い。
ギブスを付けられた腕を怨めしく眺める。まさかそんなに重症とは思っても見なかったのである。
確かに、動くたびに鎮痛が響き、紅茶も、コーヒーすらも淹れられない状況だったのであるが、しかし、それでも動く事からいずれ直るだろうと思っていたのである。医者に行くほどのものとは思っていなかったのである。……その結果、これである。これを自業自得といわずしてなんと言うのか。
幸い、この二日間で依頼は入って来ていない。出動する事がないと云う事はつまり、腕を使うと云う事もないのである。利き腕である右が折れているのである、魔術の行使もままならない状態である。この様な感覚で依頼を受けた所で、成功する筈も無い。
暫らく歩いた所で、進路をわき道に変更する。昼間だと云うのに薄暗い雰囲気漂うこの場所を通り抜けると、再び太陽の光が二人を照らす。だがその場所に存在している建物は、先程まで居た表通りとは全く装いも違う店の数々である。
風俗――それらの店が連ねる場所なのである。昼間は店も開いていない為に比較的静かである――が、夜になれば多くの人間が入り込んで行く法律に触れるか触れないかの瀬戸際事業を行なっているのである。
そんな店達に挟まれて存在している廃ビルの二階に存在している同人館-Ace-こそが、結城七夜とキリコが通う事務所の場所である。
埃に塗れたビリヤード上、スロットマシン、等々のギャンブル装置を抜けた先にある階段を上り、またも埃と蜘蛛の巣で埋れた廊下に一つだけある扉を開けると、そこは整理された部屋となっている。
構造は事務所と云うには余りにも小さいが、真中に来客用のソファーと、テーブル。そしてテレビが三台と、コーヒーメーカーと紅茶を淹れる為の薬缶とコンロがある。冷蔵庫と洗面台とトイレ――日常に必要な代物は全て揃っているその場所に、彼女は居る。
この同人館-Ace-の所長である羽須美林檎が、猫の耳を象ったリボンを頭に装着して、座って居た。
「やほ」
「……おはよう御座います、羽須美さん。なんですか? その頭……」
「これねーっ! これねーっ! 東京デズ―――(ピー)で買ってきて貰ったネコミミ! かわいいでしょーぅ?」
無言で溜息を吐いた。反応する為の言葉が見付からなかったのである。この場合は無視するのに限る。
時に、この所長である林檎は突飛な事をする。
にゃ、と声を出すと、その場で眠っていた一匹の黒猫が、人の気配に気が付いて目を覚ます。刹那の内に、高い所にテーブルと棚を伝って跳んで行くと、最後には、事務所に入って来たキリコの頭の上に乗っかり、落ち着いた。
「――ねぇ、どうしてよぉ……どうして私の頭の上に乗っかるのよぉ……」
黒猫のリンは、キリコの頭の上に居るのが落ち着くらしく、事務所に彼女が来る度に、頭の上に乗っかり、彼女が帰宅するまでそこに居る。帰宅をすると、渋々、下に降りてクッションの上で丸まる。その行為に迷惑をしているのはキリコだけであり、七夜も林檎も、それに関しては気にしない事にしているのである。
キリコ自身、二日間だけだが既に諦めている様であり、今日はそれ以上何も言わずに、ソファーに腰を着いた。
同じ様に七夜もソファーに座ると、林檎が七夜の骨折した腕を見る。
「駄目だったの?」
その駄目だった、と云う言葉は……恐らく、動かす事を言っているのであろう。まさか、と思い視線をテーブルの上の書類に視線を移すと、……案の定、契約の紙であった。しかも急ぎの用事である。
「マジですか?」
「うん」
「どうするんですか?」
その問い掛けに暫らく呻っていた林檎であるが、徐に――
「じゃあ魔術で矯正しよう! ――三日間のループの中で再生を司る魔術は大体覚えた筈だよ」
ああそうだな、と相槌を打つ。確かにその様な事もあったな、と過去の事柄に頷きを返す。
「でも無理は駄目だよ。やっぱり、只の矯正だからお医者さんの言った通り、二ヶ月は安静だね……」
「だな」
そのやり取りを聞いていたキリコは、二人が事を始める前に、その事に付いて説明を受ける為に手を上げて質問をした。
「……どゆ事ですか?」
応えるのは勿論、術を行使する林檎自身である。
「要はね、人間が本来持ってる脳の感覚を少し弄るの。
骨が折れて居ると云う感覚を持っている神経と、痛みに関する神経を断絶して、骨自身も、魔力の骨子で繋げる――それでの一応の応急処置。七夜くんが魔力を腕に流し続ければ骨子が存在し続けるから……まぁざっと、魔術行使なしで二十四時間かな? 魔術をフルで使えば五分も持たないかも」
解った様な解らない様な――微妙な感覚である。そもそも魔術の事柄など何一つ解ってはいない。理屈で解っていても、感覚で解らなければ人は真の意味で理解出来た訳ではない。今の説明では、意外に簡単に解ってしまうものであるが……簡単な言葉で片付ける事は出来ない。
要約すると、つまり、魔力で腕を補強――そして魔術で痛み止め――と言った所であろうか? そうなれば理屈だけならしっくり来るであろう。
理解した所で、林檎は七夜の腕を徐に握ると――その処置を始める。処置に時間は掛からない、骨子を構成する式さえ作ってしまえば、後は脳に関する簡単な暗示だけで事足りる。
……………三分時間を要して、その処置は終わった。
右腕を覆っていたギブスを壊し、腕を眺めてみると――動く。拳を作り、何度もパンチを繰り出して見ても痛みは全く無い。
「二十四時間だよ」
了解――それだけあれば充分である。
「終わったかい?」
そこで不意に、事務所の入り口から声が響いた。――その聞き覚えのある声に、七夜は微笑し、初対面のキリコは首を傾げた。
「シュロ・フレイムホーク……お前か……」
「久しぶりだね。
――そして、僕が今回の依頼人だよ」
一同は、ソファーに座り、紅茶を啜った。
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