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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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VOC@(nd)roid 第二十七話 / デパートとアイスクリーム・急





なんでも良いけど、いまさらタイトルに後悔している。
序破急はちょっと拙かったな。



まぁいいや。






 

 

 
 
 え? どうしてかなぁ……だって、三人とも未来の、同じ場所から送られてきたアンドロイドなんでしょ!? それなのに科学水準とかが違うのはちょっと拙いんじゃないんかな? 自分の来た未来との水準の違いを聞いて、うーん、と思考を続けるアンドロイド三人。おねーさんの頭はもうついて行けませーん!
「来た未来が違うって、この前、話したよね……」
「はい。そうです。もしかしたら、の仮定の話でしたけど」
「それが事実かも知れない、って事? リン」
 そんな話をしてたんだ、三人で。私、知らないや……
「まぁ、だって人見奪還作戦の途中の話だったし……レンも、おにーちゃんも知らない事だよ」
 そうなんだ。あ、でもちょっと安心したかも、私だけ知らないで、他の皆が知っているとかだとちょっと―――じゃなくて、凄くはぶられているような気がしてならないから。ほんっっっとうに、私だけ知らない事とか、ないよね!?
「それはわかりません。私だって、人見さんの事を知らない部分だってある訳ですし、それに、マスター・ミオの事でも、知らない事だっていっぱいあります」
「あー……もしかしたらエロ本隠してるかもしれないわねぇ」
 顎に手をやりながら、まるで探偵気どり。いや本当に、あの手の子は思春期が遅かったり、もしくはもう開き直っていたりで、エロス全開かもしれないわよ。エロ本を布団の下とかに隠したり、洗濯機の下に隠したり…………これはデパートでアイスクリームを食べて家に帰ったら、コッソリ探してみる必要があるわね。
 私の不謹慎な発言を聞いて、アンドロイド三人が首を傾げる。
「え」
「ろ」
「本?」
 ―――お、見事に三人の言葉が並んだ。そうかそうか、未来のアンドロイド諸君はエロ本を知らないか。いや、知らない方が良いかも知れないぞ、特にレン、アナタはまだ早いわ!
「そ、そんなぁ……マスターっ! 僕もそのエロ本とか云うモノを知りたいです! それは、本なんですか!?」
 何か、凄く真面目な顔をして、真剣にエロ本について訊かれると、どう応えて良いのかわからなくなってきたわね……言うんじゃなかったかしら? 私、地雷を踏んじゃったみたい。
 と、とりあえずOK落ち着きなさい。こんな公衆のど真ん中でエロ本エロ本言うんじゃありません! ね! ちゃんと教えてあげるから……観光くんが学校から帰ってきたらね。
 面白半分に観光くんの前で言う事を思いついた私カッコイイっ! あー、どんな反応するのかちょっと楽しみだったり、そうじゃなかったり。何とかこの場はやり過ごす事が出来たわね。ふぅ、ヤレヤレだぜ。
 よし、じゃあもうその話は終わりっ! 早くデパートに行って、ミクちゃんの買い物に、私とリンちゃんのアイスクリーム、ついでにレンの楽器を見に行きましょう!
「え、僕のって、ついでですか……マスター?」
 
 
 
 冷房の効いた部屋……こんな快適空間で、講義を受けるオレ。勿論、授業中だから下手な事は出来ないけど、携帯電話をチラ視する事ぐらいは出来る。相変わらず、メールはこない。まぁ、どうせ皆ノックアウトしているんだろうなぁ―――冷房は夜までは点けない規則だからそれは守ってもらっているけど、どうしているのかね、本当に。
 何か、心配になってきたな、いや、心配になっているのは本当にさっきからそうなんだけどな……。さすがにいくら暑いからって、人見さんに限ってハダカはないよ、な?
 うぉぉぉ、心配になってきたぁぁぁぁあああああ! あの人ならやりかねないから困る。ただでさえ、洗濯も大変だってのに、そんなビジョン思い浮かべたら本当に授業中だってのに理性がおかしい事になるだろうが!
 授業が終わったら電話してやる……っ! 本当に電話してやるからなっ!
 …………それにしても退屈だ。授業も殆ど馬の耳に念仏―――聞いても逆の耳から出ていっているような感覚だし、ノートも取ってるけど、テスト前にこれ見てもなぁ、そんなにわかるものじゃないとは、今までの小テストで身に染みているよ。大学のテストってどんなんだか、未だにわからないオレたちだから―――
 机の上に置いてある携帯電話をパカリと開けると、そこにはあと三十分で授業が終わると云う現実があった。
 あー、でもそんな残り三十分がなかなか終わらないんだよな。高校の時もそうさ、特に大学に入ってからは九十分だから、一時間勉強をしたってのに、まだ三十分あるんだぜ? って感じ。余分な時間だよなー、本当に。
「おい、遠藤」
「ん―――?」
 何だい、大学の友人A。
「その呼び方はヤメロっての。……それより賢吾から聞いたぞ、オマエ、今美少女二人の従妹と同居中なんだってな、ちょー羨ましいよ! 今度紹介してくれよ!」
 …………言えない。口が裂けても、現在ショタ少年と年上おねーさんが追加されている事は口が裂けても言えない。
 わが友人A(名前、太田ヒロノブ)の言葉は、やばい、何かを考えている言葉と目だ。ここは、華麗にスルーする技術が必要とされるところだが、今のところ、コイツと出会って数年、それを成し遂げた事はない。何せあの賢吾に呆れられると云うスルー回避能力だ!
 逃げちゃダメだ! ここは戦うべきところだ! うん! そうだぞコン●イ! メガ●ロンに屈するな! ―――ぁ、今はオプ●ィマスだっけ?
「……こ、今度な……」
 よし! これでスルー出来るだろう! イケる!
「えー、それっていつの話だよ」
 ……さ、流石スルー回避ランクA++。この程度のヤツでは無理か……
「―――さ、三ヶ月後ぐらいに……―――」
「遠いよ、よし、今日行くか」
「えええッ!」
 んだとぉぉぉぉおおおおっ!
「おーい、そこ、うるさいぞぉ」
「あ、すんません」
 思わずあげてしまった体を元に戻して、オレは冷静になる。いやまて、ここで動揺すればヤツの思うつぼだ。クールになれ、オレ。
 問題は一応無い。賢吾には既にリンも紹介しちまったから、多分、こいつもリンまでは見せても全く問題はないレベルだ。でも、賢吾にも教えていない、レンと人見さんは拙い。あの二人を見せたあかつきには―――凄まじい言葉と罵倒、そして、オレと云う人間のモラル低下が回りに知られてしまう。要らぬ誤解を招いてしまう可能性が非常に高い。オレにスルー回避能力はないからな、何としてもそれは避けねば!
 色々と考える事、ここまででなんと! 三十秒! たった三十秒で、オレはここまで思考する事が出来たのか!? 偶に頭を本気で使うと回転が速いな、うん、これを勉強に生かす事が出来れば、最強になれるかもしれない。
 とにかくッ! 今は、今日だけは避ける! 今日だと、人見さんを避難させる事が出来ないッ!
「、えーと、今日は都合が悪いってか…………つーわけで、今度の土曜日って事でどうだ?」
「えーっ」
「頼むよ。な」
 これで承諾してくれないとマジで泣く。それ以外方法がないんだよ。
「仕方ない、家主のオマエが言うんだからな。じゃ、土曜日にメールするからさ」
 その辺、融通がきくヤツで本当に良かったぜ……
 


               </-to be continued-/>
 

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