絶望に血塗られた甘い罠。
結城七夜です。
昨日、一昨日とやる気のない日々をすごし、ようやく普通の一日でしたがな。祝日で休みでも、平日と言うのはモチベーションを上げるんだなぁ、と。
でもやると言ってた生放送は出来なくてちょっと残念でしたがな。とくに今日は出来るはずだったのに、意外にもイラストに手間取って、生放送までこぎつけられなかったと言う点。しかもスキャンして色分けすら出来ていないんだぜ? おかしいだろ。
そんな一日でしたがな。案外時間はゆっくり進んでいたのかも知れませんね、サスペンス見たり小説ノルマを達成したりとしていたわけですから。
そういや昨日更新しなくて言いませんでしたけど、LOV2を始めようと思ってアーケードカードを買ってきたんですよ。まぁ前から気になっていたんですけどね、友人がやっているのを見て本格的に始めようかなぁ、と。今更始めてもどうしようもないし、これ以上ゲームセンターで使うお金を増やすのもなぁ、とは思ったんですけど、やっぱりやりたくて、ね。ええ、買ってしまいましたよ。
カードはカッコイイんですよね。写真撮り忘れたんで画像はないですけど。
まぁ遊戯王カードのデッキ作りもあとはシンクロカードだけでひと段落して、他の事にお金を使えるようになってきたんで、少しは・・・
ちなみに使いたいカードは「ダークアリス」。
アリスと言う言葉に反応するオレはもう多分、某様の影響を受け過ぎたのかもしれない……
そんな某ハスミさんへのささげる小説をまた今日追記におく事をここで報告……。一週間周期は案外続く。ハヤテの小説も早くテンポを取り戻したいんだけどなぁ、結局この土日でも無理だったからな。
ついでに殺風景blogとか、殺風景サイトとか何とかしたいんだけどなぁ。小説打ってると時間がない。
今日のNEWS
いとうのいぢ・なまにくATKほか人気イラストレーターのサイン色紙も展示、「美少女ゲームの広告画展」 -GIGAZINE
うわぁ、TYPE-MOONとニトロプラスのところ行きたかったなぁ。魔法使いの夜のポスターもあったなぁ。いや、こういうのちょっと大きいサイズになると細かいところまで見れて色々と勉強になるんですよねぇ。さすがこやまひろかず先生、すごく綺麗な色塗りですなぁ。
貴重なスポーツカー「ランチア・ストラトス」を痛車化 -GIGAZINE
うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
声優の田中理恵さんがTwitterで水着姿公開なうとかサービスしすぎである:オレ的ゲーム速報@刃
本当に、田中理恵さんって何歳だっけ? と思うほどです。
綺麗過ぎでしょ、てか二十代って言っても全く問題ない!! さすがや……オレこういうグラビアみたいなのは見ないんですけど、なんか、田中理恵さんだけなぜか……そうか、これが恋か(違う
オレはエニシダ様一筋です(きりっ
らき☆すた8巻スクリュー積み 「もはや芸術の領域」「ゲマズぱねぇwww」 -アキバBlog
これは本当にどうやって取り出せばいいんだろうか……誰が作ったんだ、これ?
もう、芸術の領域と言うのは間違いではないな。
てな訳で、以下、ハスミさんへのささげ作品。
エニシダ様の母親の話(ねつ造)。
―――二十年前
(1/テレシア)
『ゲーベル学院』は森の中に存在している。魔物の混在する森の中に存在している。
当然、安全面を考えて森の入り口近くに設置されているのだが、その実態は、四大学院と呼ばれる、この国『プレザンス王国』の人間が、四大を認めたくない思惑がある故に、ゲーベルを隔離していると噂が立っているが、真偽は確かではない。
主にゲーベル学院は魔術と科学が混在した、魔科学を勉学として学ぶ場だ。数百年も続く、魔術革新派と科学革新派の争いによって純粋な科学勉学の場には出来ず、やむを得ずに魔術を取り入れた魔科学の場となっている。
当然メリットも存在している。魔力と云う精霊の力を使って、ほぼ無尽蔵の動力機関であるSP機関―――Super-sPirit-Drive―――を入手する事が出来たのだから。
デメリットと言えば、それは精霊の力が尽きた時、この科学の力を動かす事が出来ないところにあるのだ。だからこそ、科学技術を突き詰めて別のエネルギーを見つける必要性があるのだが……今の時世では無理だ。
―――先にも述べた、魔術革新派と科学革新派の争いは今も続いているのだが、近年になって魔術革新派の勢いが強くなって来たのだ。
つまり、科学革新派への風当たりが強くなり、科学学院であるゲーベル学院は魔術も学ばなければならない事態にまで陥ってしまったのである。
しかし、科学技術のみを学んで来た人間が突然魔術を学ぶなど、難しい。講義の結果、科学技術の中に魔術を適応し、エネルギー問題、運用問題などを解決すると同時に魔術を使うと云う結論にたどり着いた。
ゲーベル学院の人間はある意味嫌われ者の集団である故に、魔術を使った勉学をしていたとしても、周りの三学院には良く思われて居ない。特に、神聖さを誇りにしているリリィナ学院の人間は、学院同士が近い事もあり、対立は多い。
そんな問題の多い四つ目の学院には……一人の変人が存在している。
「……あれ、ランサーさんは?」
「どうせまた図書室だろ? いつもの事じゃん」
「そうだよ。いつも授業にはギリギリの単位までは出ずに図書室にこもって……ま、天才は俺たちとは違うって事だろ」
「あんだけサボっといて、成績は学年トップを常にキープだもんな!」
「しかも…………両眼異色だし、な」
「しーっ! それは駄目だって……っ!」
噂話は後を断たない。いつまでも彼女に対する迫害の台詞も、恐怖の台詞も、断たない。耳を塞ぐ必要はないのだ、これが人、これが人の本質なのだから。
静かな空間だ、彼女が常にその場所を選ぶのはその静けさと、偽りの無い真実の書物が存在しているからだ。人は嫌いだが、人の書いた本は好き―――なんと云う矛盾だろうか?
万物の代物は神によって作成され、人間がそれを元にレプリカを作る。つまり、人の営みがなければ神の代物は現代に蘇らないのだ。
彼女の欲する本の世界は神が創造し、人が創る。人と云う仲介役を得て、現代に出現し、またそれを人が読み新たな世界が生まれる連鎖。これこそ、人が行うべき営み。神が創造した人間の知識の限界は最初から定められており、知識に従い、繁栄し、滅びて行く。
……だが、それを、魔術と云うモノが破壊したのだ。プレザンス王国は、言わば、魔術と呼ばれる人間の存在の枠を超えた代物を人が行使する、奇々怪々な、混沌な場となっているのだ。
捲るページの音だけが静かな図書室に響く。陽の光が窓から入り込んでおり、掛けている眼鏡が光を反射させる。本来、眼鏡は掛けないのだが、読み書きをする時のみは装着する。実験などの時には装着はしない。
先ほどまで肩に居た筈の黒猫は開け放しになっている扉から跳び出して行った。心配はない、どうせ家に帰ってくるのだから。それに好きで飼って居る猫ではない。押しつけられて結果として飼っている猫だ。……実験台にした結果、色々と猫らしくない動きを見せ始めた為にまだ飼って様子を見ている次第だ。
山積みにされた本の上に、今読んでいた本をさらに積むと、大体そんな一つの山が二十個ぐらい出来あがった。それでも、まだこの図書室の本は存在しているのだから驚きだ―――全て読み終えるまでどれほど掛かるか、楽しみだな、と苦笑する。
立ちあがる少女―――テレシア・A・ランサーは次の本を、腕を動かし魔術を使って自身を浮遊させると一番上の本棚より取り出す。
幼き日の出来事から人間不信となった彼女は、こうして人から離れて本を読み、最低限、人との関わりを避けて生きて来た。住んでいる家も丘の上の通称『魔女の館』にて独りで住んでいる。
両眼異色と云う強大な魔力を秘めている器と、それに似合う先天的な才能によって維持されている館のセキュリティは、まさに魔術と云う領域を超えており、もはやは超人―――彼女の扱う魔術は常に完璧であり、成績も落ちた試しがない。
それ故か学院の中でも変人扱いとされ、人は寄りつかない。本人自身、他人と極端につき合う事を望んでいない為に丁度良い。静かな空間で、いつまでもこうしている事が出来る。
……本を読むスピードは速いが、これは意図的にかなり、遅くしている結果だ。周りに人が居ればこれほど速いスピードで読むなど不可能と思われるだろうが、彼女にとっては今のスピードは遅い。もっと速い速度での読書も可能だ。
が、そこまで速く資料を読み、理解して行くここでの時間の潰し方がなくなる。何せ今の今までこの場所で授業の時間は潰して来たのだ。膨大な量の本を、かつて全てを読破した記録は無いらしい。暇つぶしには充分過ぎる量なのだが、彼女が計算した結果自分の一冊に要する平均時間を計算して、この図書室の本を少なく見積もって考えてみると……大体、一年半で全てを読み終えてしまう可能性があるのだ。
つまり、この学院での六年間の内の一年半しか潰れない。致命傷だ。彼女は六年間の内の四、五年はこの図書室で潰したい。
そうして思いついた結果が速読のスピードを下げてゆっくりと読む事だ。おかげで、三年生となった現在でも図書室に存在する本の半分までしか読んでいない。
―――今、一冊の本の半分まで来たところで休憩をはさむ。既に登校して、こもり始めてから二時間が経過し、時刻は昼前。しかし、昼にはまだ早過ぎる微妙な時間だ。太陽は「拾の刻」を示している。
重い腰をあげて、図書室を一旦出る。基本図書室はいつでもオープンされており、科学と魔術の混合結界―――魔力による人避けと、科学の音波による人避け―――によって守られている。しかし、テレシアには通用しない。日に日に大きくなって行く両眼異色の魔力は、既にこの学院でも指折りの保有量になっている。
図書室を出ると廊下に人は居ない。当然、まだ皆授業中だからだろう。
授業日程は、基本最初から最後まで学院側によって決められており、この方式はリリィナも、そしてカメリアも取っている。ローゼンは単位制であり、自分の好きなように時間割を決めて行く。
今思えば、自分の好きなように勝手出来るのはローゼン学院だったのかも知れないが……しかし、科学を毛嫌いする三学院は自らを受け入れないだろう。だからこそ、科学に対する授業を行うゲーベルに入学したのだが…………
途中でまさか魔術を導入した勉学に変更するとは思わなかった。その時点で、この学院を辞めたくなったのだが、学院に在学していただけで随分と待遇は違う為に仕方なく在学している。
ため息を吐きたくなる事態だ。もはや、科学を推奨する人間は少なくなり、魔術革新派こそが正義となり果て、ゲーベル学院もいつまで存在する事が出来るのか見当もつかない。
廊下を歩くスピードをあげて、頭の中の思考をほぼゼロへと近づける。本を読む時以外は何も考えたくはない。当然、例外も存在しているが。
図書室から歩くと数分で、食堂にたどり着く。現在は開いておらずもう少しすれば多くの食堂勤務の女性が訪れて活気づく。だから今は居ない。人が多くなり過ぎるとテレシアは入り辛い上に面倒だ。
誰も居ない食堂で無料配布のコーヒーを紙コップの中に淹れると一杯飲み干す。空になった紙コップを置いたままカウンターを飛び越えて無断で厨房に入る。
そこに、巨大な冷蔵庫がある。大きさはどれほどだろうか……足をついているテレシアのつま先から高い天井までの縦。横は一つ部屋でも入るのではないのかと思うほどだ。話によれば、新鮮な魚をそのまま丸ごと一匹入っても良いように作られた専用の代物らしい。
扉を開いて中に凍った魚を見るのはもはや日課に近い。目的は、魚ではなくその下にあるソーセージなのだが、これもまた凍っている。このまま釘でも打てるのではないのかと思うほど凍りきったソーセージは、このままでは食べられない。
凍ったソーセージを三つほど頂戴し、棚の上にあるパン、そして調味料を取り出すとそのまま持って帰る。途中で置き放しのコーヒーのカップにコーヒーを淹れて行くのも忘れない。
再び数分の時を経て図書室に戻って来ると、凍ってしまったソーセージを窓際に置いて、放置する。腕を振るって魔術を展開すると、魔術陣が具現化し、パン、そして調味料を酸化から守る。……実際この魔術は空間のエフェクトを軽減する代物なのだが、このような物にも応用出来るのだ。
唯一残ったコーヒーだけを口につけながら、再び本を読み始める。
この反復運動こそが、彼女の一日。腹が減れば食糧を調達し、コーヒーを飲みながら目の前の書物に永遠と向かうだけの日々。そこに他人の干渉はなく、自分だけの日々が続く―――
「居た居た! 全く!」
―――はずだったのだが……
どう云う訳か、最近それは違って来ていた。
テレシアは訪れた人間に見向きもせずに黙々と本を進める。
「ねぇテレシア! 次の授業には出ないと拙いよ! 物理学は今時期一度も出てないんでしょう!? カガミ先生カンカンだよ!」
ため息を吐いてようやくテレシアは声を発する。透き通った、良い声だったが、機嫌が悪いのか少し濁った感じもある、テレシアの声。けだるそうな、声。
「知った事か。わたしはここに居る。あの物理学はやっている事が低能過ぎる。もっと実用性のある法則を教えて欲しいね」
一度も出ないのは、あのカガミ・フェラリー教師の行う物理学のカリキュラムを眺めたところ、既に知っている法則や話ばかりだと知ったからだ。だから出ないと、最初から決めていたのだ。
旨は、伝えていたはずだがこの青年は毎日のようにこの場所に来る。毎日のようにこうして自らに対して同情か、それとも冷やかしなのか……
「だからわたしは出ないと決めたんでな。だからとっととうせな、シュタイン」
シュタインと呼ばれた青年は、一つため息を吐いて適当な場所を見つけて腰を掛ける。
―――シュタイン・プレッサ。性格、真面目、理想家。一人で出来るものと出来ないものがある、を座右の銘に他人との関わりを望む人物だ。
見た目は癖毛の赤髪と、眼鏡、そして華奢な体。見ても何かが出来そうな容姿ではなくひ弱な感覚を思わせる。人畜無害。
しかしそれが嘘らしい……そう、テレシアは思っていた。この世に人畜無害な存在など一人も存在してない。その胸の奥に、何か闇を抱えているのだ。光しかない人間は、この世に存在しない。
だからこそ、テレシア・A・ランサーと云う人物はこの青年の存在を認めてはいけない。しつこくつきまとって来る理由もあるが、一番は人間らしくない存在を認めたくないと云うのもあるのかも知れない。―――その本質、確信がどこにあるのかは自信でもはっきりしないが……―――
「でもさ。進級ギリギリの単位だなんて……そんなのダメだよ。ちゃんと授業に出て、友達を作って……」
「―――で? 何の意味があるん?」
読み終えた本を閉じて、腕を動かしまた積み上げると、問い掛ける。
「何の意味があるん? 友人とやらを作るのが楽しいってか? 勉強は授業だけじゃないんだよ。つまり、ツマラナイ」
それで理解しろ、と言わんばかりに苦笑しながら、指をシュタインに向けて指す―――そのまま指を動かして、魔術を展開、窓際にあるソーセージと、パン、調味料をいつもの具合に組み合わせて手元に持って来る。
「ははん、どうもこりゃ……不味い。今日のヤツは不味い。目の前に変なヤツが居るから不味い」
文句を言いつつも、口の中にねじ込んでコーヒーで流して食す。一応、腹は満たされる為にどうでも良い。味の良さ悪さの食事はあとからでもどうにもなる。今は腹が満たされるのが最優先だ。
一方、滅茶苦茶に言われているシュタインは、頭に手を当てて、しかし嫌な顔一つせずに、仕方ないね、とだけ呟いた。
「ちゃんと授業に出ないと大変な事になるよ」
今日は無理だと悟ったのか静かに図書室を出て行った。
……ようやくまた静かな環境になったな、と腰をおろして次の本を見つけるや否、腕を動かして魔術で取り出す。
「やっぱりね……」
扉を閉めて、シュタイン・プレッサはもう一つだけため息を吐いた。結局今日も彼女を図書室から出して、授業に参加させる事は出来なかった。
これで一年になる。こうして彼女を図書室から出そうと云う作業は。本当は彼女の事は幼き日より知っている存在なのだが、しかし、本当に数回しか話はしておらず、見ているだけの存在だった。
今、彼女を放っておけない事態になっているのは解っている。だからこそ一年前から決意をしてこうして居るのだ。
自分でも良くやる―――そう思っている。放っておけないのだ……
歩いて物理学の教室まで行くと、席に座る。彼自信は、友人はさりげなく多いつもりだ。―――彼の人畜無害な性格は、時に人を不快にさせるのだが、いつの間にか、引かれていくものなのだ。
筆記用具を取り出して授業の準備をする余裕があるのも、前の授業が通常よりも早く終わった故だ。余裕を持ってテレシアの元へと向かい、余裕を持って物理学の教室にたどり着く事が出来た。……余裕を持ったところで、結果として彼女を説得する事は出来なかったが……
「良くやるね、キミも」
その横、金髪の、細身ながらも筋肉が目立つ青年が現れた。
「グレイ」
「キミのその精神はもはや称賛に値するよ。あんな変人の為にそこまでするとは―――」
まるでやっている事を見透かしているように、言っても居ない先の出来事を流暢にほめ始める彼の名は―――グレイ・ベンツェ。
学級でのイメージはプレイボーイ。確かに顔は良いが性格に問題があり、浮気性でも知られている。つき合った女性は一週間で―――長くても一ヵ月で破局しており、原因は一つだった。
『どうしてもアナタは浮気性なのよ』
いつもこの一言に限る。
そんな彼だが、シュタインにとっては友人の中では、親友と呼ぶのに相応しい存在であった。
「まぁ、でも授業に出て来ないと拙いのは目に見えてるからね……」
「そんなまぁ、キミはアレだな、学級委員長でもないと云うのに、生徒会長ですらないと云うのに、おせっかいだな。解っていた事だけどネ」
「解ってたなら言うなよ……」
当然、自分も解っているつもりなのだが、どうしようもない事も解っているのだ。
さて……授業はようやく始まりを告げる。目の前にカガミ・フェラリー教師が現れて、黒板を小さく叩いた時に始まるのが合図。出していない人間はすぐに筆記用具を出し、レポート用紙に黒板の文字を写して話を聴いて行く。途中で質問などをして、解らない部分を解く―――それこそが、学び舎での勉学だ。
板書をしながらテレシアをいかにしてこの場に呼び込むかどうかの戦略を立てる。生半可な作戦で行けば返り内に合うだけだ。今日のように、全く考えなしで行った結果、今日のように言い負かされて帰って来る事となる。
頭が良いとは時に理屈に頼る存在になるものだな、と適度な天才が一番良いのだな、とペンを回す。
一方の、後ろで板書をしているはずのグレイは早くも寝息を立てている。彼もまた、授業に出るのは良いのだがこうして寝ているとなると、彼女と似たようなものなのでないのだろうかと希に思う。
いや、今は授業に集中しよう。でなければ―――
「おいベンツェ! 寝るな!」
チョークが飛んで来る事になる。
to be continued......the next week
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