
叶うべき願いは一つだけ。
結城七夜です。
ストライク・ジークヴルム……滅茶苦茶カッコイイなぁ。いやたまたま買ったパックの中に入っていたんですよ。あのレジのお姉さんに感謝ですな。これを選んでくれて本当にありがとう、って言いたいです。
最近バトスピは一つのBOXに二枚のXレアが入っていて、とても当り易くなって良い感じですがな。これでこそ、子供たちが始めようと思う一つの因子ですよね。欲しいカードが手に入って、自分の思い描く通りのデッキを作る事が出来る―――これが子供たちのユーザー、はたまた大人のユーザーを獲得する一つですよ。
何せ、カードゲームは『相手が居る事』『始めやすい事』『勝てる事』の三つが必要最低限ですからね。
まぁ遊戯王はアレですけど……MTGみたいに、ブランドがあれば良いですけどね。
コートを着て学校。これがもう当たり前になりましたねぇ。
自分がこのblogを再開し始めた頃からようやく秋らしくなってきまして……。休止したのは夏でしたけどね。
もう大学も二年生終わりに差しかかって、そろそろ将来の事を決める時期になって来たワケですけど……。今日学校でデータベースの授業を習いまして、一年生の時は余り好きじゃなかったんですけど、こんなに面白いものなのかなぁ、と思い初めまして……将来、データベースを管理する職業につくのも良いなぁ、とは最近思い始めました。
SQLと云うものを使って色々とやるんですけどね。あとはデータベースを使うと、その情報だけを入手する事が出来る……ニコニコ動画をイメージしてもらえるとありがたいです。
まぁそれもありまして、カードゲームのデータベースを作って快適にデッキを作ろうと云う野望を秘めて、日々を生きております(敬礼
―――今日はハスミさんへの小説もあります。
今日のNEWS
「PSPスマートフォン」を開発中のソニー、新製品の発表に向けて準備中か -GIGAZINE
あー……何かこれはこれでauくさいなぁ……。Docomoだったら買おうかなぁ、何か考えていた自分が莫迦らしいですなぁ。でも余り期待はされていないんですよね。ソニーの携帯電話ですから。―――言うオレも今は微妙な心境ですな。何か、あれです、PSPgoの二の舞のような気がしてなりませぬ。
辿り着いた旅路の果てに、兄弟は何を手にしたのか!? 「鋼の錬金術師」27巻 堂々完結!!:せなか:オタロードBlog
これも長かったですな。自分全く知らないんですけどね。買ってみたいなぁ、とは思いつつも、結局ずるずると買わずにここまで来てしまいましたがな。……ま、予算が出来たらこれも一巻から買ってみようかなぁ、何て思っています。
さて、以下、ハスミさんへの小説。
辺りは夜の空気に包まれる。暗闇になった図書室の中に入ると、呑気な猫の声が聴こえた。……どうやら家には戻らず、ここに帰って来たようだ。
無言で図書室に入り、猫の声を聴きつつ先に進むと、奥の本棚の下で丸くなっている猫を発見。手を伸ばして抱きあげると、肩に乗せる。何か、喜びに似た声をあげたが、彼女にそれを理解する術は無い。幾ら天才と言われていても、こればかりは解らないものは解らないのだ。
両眼異色の目を輝かせて、図書室の扉から出ると、所々、光が漏れている教室を頼りに、出口へと向かう。
……所有時間約十分、早足で、ゲーベル学院の敷地から出る。またあの森に入るが、どうせすぐに抜ける。今度は奥に行くのではなく、斜め方向……別の方角だ。
別方角の森の先には、朝に来た時と同じ光景が広がっており、古びた石造りの階段がある。それを登れば目の前に丘がある。
丘に足を掛けて、ふと後ろを振り向けば、三学院は多くの灯が消えており、寮の灯のみが点灯しているだけになっている。……しかも、疎らだ。述べたように、四大学院では、ゲーベル学院以外は様々な決まり事が存在しているのだ。
いつもここから見る景色は素晴らしいものだ、だからこそ毎日続けている。彼女のような人間でも、モノを素晴らしいと思う時があるのだ。第三者がこの場に居れば、驚きで目を見開いただろう。―――残念ながら、この場に第三者は居らず、居るのは猫だけだが―――
丘の上へと登って行くと、大きな屋敷。毎日ここに戻り、ここから出て行く、つまり我が家。巨大な、『魔女の館』と呼ばれる屋敷。
一帯に展開している結界が、主の帰宅を察する。何一つ妨害する事無く、彼女を敷地内へと踏み入れさせる。屋敷の正面門を抜けて奥の扉へ……鍵を白衣のポケットより取り出して鍵穴に挿入すると……乾いた音を響かせて、扉が開く。
無言で中に入ると、自動で灯が灯る。シャンデリアに灯った炎が、部屋の中を照らす。途端、鳴き声をあげて猫が彼女の肩から降りて階段を登ってどこかへと向かって行った。
どうせ、いつもの場所だろ? 彼女は解っていた。あの猫はいつも屋敷に戻って来ると一つの部屋に留まり続けるのだ。そしてそこから動こうとしない為に、実質、そこが猫の部屋となっている。―――賢いのか、それともただ本能に従って自らよりも彼女が下だと思っているのか―――どちらにしろ、興味の無い話には全く理解を示さない。
ため息を吐いて、同じ階段を登ると、一番真中に存在している部屋の扉を開ける。ここが彼女の部屋だ。巨大な屋敷の中で、彼女が自由に使っているのはこの部屋だけだ。他は書斎として、多くの本で埋まっている。唯一の生活スペースとして、この部屋を使用しているに過ぎない。
部屋の中に入ると、すぐにする事がある。
―――ゆっくりと、部屋の隅にある小さな本棚の本を取り出して、奥にあるカラクリのスイッチを押すと、機械音が響いて本棚が横へスライドする。
すると、奥へと続く階段……下へ続いており風が轟と音を立てている。
意に介した様子も無く、足を踏み入れて行くと、奥へ、奥へ…………冷たい風が三回吹いたところで、一番下の階層に足が着いた。ここで、階段は終わりで、あとは平面のみ。
ここは彼女の魔術師としての工房ではない。科学者としての工房でもない。それらは別に存在しており、大がかりに隠している訳でもない。
だがここは特別だ。ここだけは、隠さなければならない。奥に存在している一つの異質な代物を、彼女の家系は守り続けて来ているのだ。
人が一人、全身を写せる鏡が奥の壁に存在している。掛けてあるのではなく、完全に壁と同化しているそれは、古来よりこの家系に伝わっている代物だ。
当然、彼女がこの鏡を使って自らの身だしなみを整える訳では断じてない。
この鏡は―――――――
入る為に、
―――――――存在しているのだ。
【反転】
反転した世界に彼女は存在している―――訳ではない。この『鏡の国』は、異世界に繋がると言われている。……そうテレシア・A・ランサーは自らの母親から説明を受けていた。
ナンセンス、と言いたかったが、実際一部の家系の人間が、何やら怪しい流通ルートを使って見た事も聞いた事も無い代物を扱っているとも聞かない話ではない。
他にも、プレザンス王国の伝説では、四大学院が示しているのは、ローゼン、リリィナ、カメリアは囲んでいる『名無しの森』―――ゲーベル学院は『プレザンスの森』。どちらも、異界へと、世界の反対へと繋がる入口だと言われている。
つまり、名無しの森は世界の反対への入り口。
そして、プレザンスの森は異界への入り口。
……そう考えられているのだ。
―――その事から、伝説上は、この鏡が世界の反対側へと行ける宝具だとしても全く不思議ではない。勿論、伝説や噂上の話であるが―――
さて、テレシアがこの『鏡の国』に訪れるのには、目的が存在している―――当然の話だ。
それは……
「ははん、今夜もおいでなすったな」
妖気な笑みを浮かべて―――それを見る。
それは、顔の無い、マネキン。
『鏡の国』は、滅びたのでしょうか? 誰かが、そんな話をした。
つまり、ここでの魔術の修行、そして発明品の試し撃ちこそが、彼女の日課だ。
多くの魔力を保有している彼女であるが、それでも全てをコントロール出来ている訳ではない。制限なく溢れる魔力と言っても、無限ではない。必ず有限が存在している。必要以上の魔術を行使して、魔力が枯渇するのはよくある話だ。
適度な魔力をコントロールするには実践以上の修行は存在していない。だからこそ、この鏡の国での戦闘は、日課になっているのだ。
今日プレザンスの森で戦闘を行い、それが修行になっているような気もしない事もないが……こればかりは、自然に足を運んでいた自分の律義さを呪うしかない。疲労感を抱えたままの戦闘は危険であるが。
目の前のマネキンには、手加減と云うものは存在していない。あるのは、ただ本能的にテレシアを殺害しようとしてくる意思のみが解る。それ以外の事情は不明。
寧ろ、この鏡の国がどうなっているのか、彼女自身も解ってはいないのだ。青色のこの世界、奥に進むにつれて黒くなって行く無限世界は、一体どうなっているのか? マネキン以外の生命物体は存在しているのか? そもそもどこに存在している世界なのか? 本当に鏡の世界なのか? ―――疑問は絶えない。
考えている暇は与えられない。
―――来た。
to be continued......next week
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