
良いだろう。確かな自我を持って、このカラダを越えて見せろ―――!!
結城七夜です。
今日はコロコロGの発売日と云う事で、コロコロG、買って参りましたよ。ついでに買っていなかったローゼンも買って来ました。……いやね、本当はリルぷりっ、を買おうかと思ったんですけど、まさかのTSUTAYAが本棚の整理だか、場所の移動だか解りませんけど、そんな作業をしていまして、リルぷりっを見つける事が出来ませんでしたので、じゃあローゼンだな、と優先順位で、ローゼンメイデン買って来ました。
まぁ、元々、ローゼンにしようかリルぷりっにしようか悩んでいたんで、白黒ついて良かったですよ。
しかし、やっぱり蒼星石は可愛いと云う事で勘弁してください←
コロコロGはやっぱり覇王伝ガチが面白かった! 今回も!!
いやしかし本当に面白いなぁ、これ。デュエマの漫画の中で多分、個人的に一番面白いと思っていますよ。これが年に二回しか読めないだなんて……二カ月に一度とかにしてくれよ!! 本当に面白くて、前回の刊で大好きになったんで、今回もこの為に買ったようなものですよ。まぁオルゼキアも欲しかったですけど。
それと、途中に今回もマジック:ザ・ギャザリングの記事ありましたけど、本当にこれ面白い。……はぁ、また始めようかなぁ、ギャザ。小学校の時、デュエマが出るまではやっていたんですよ、ギャザは。だからもう一度やりたいなぁ、何て思っているんですよ。
どんなデッキが今なのか全く解らないんで、今度調べてみようかな……
こう云うヤツの方が案外気軽に出来たりしそうですな。まぁ、ギャザは遊戯王以上にお金掛かるカードだと聞いていますけどね。
今日はハスミさんへの小説もあります。
今日のNEWS
本当に主人公が凡人で、そこから努力を積み重ねて成長していくスポーツ漫画は本当に少ない
まぁ、確かに練習風景とかは描かないで、試合の場面とか、日常の風景しか描かない漫画は多いですよね。特に主人公が才能があって、凄まじいとかの作品は多いです。(MAJORとか、ね
個人的に自分はおおきく振りかぶってしか知らないなぁ……あれは本当に面白くて、良い作品ですよね。練習風景とか、後ろ側の事とか、事細かく描いてあって、相手チームの事情とかも描くんで本当に彼らの戦いに魅せられますよ。
Amazon.co.jpが「ベストオブ美少女キャラ 2010」を募集中 -GIGAZINE
Amazon「ベストオブ美少女キャラ2010」はじまる!:オレ的ゲーム速報@刃
…………えー……どうなっているんだ、amazonは一体どこを目指しているのだろうか? うーん、理解に苦しむ
今日もやられやく 新アニメ『スイートプリキュア♪』のキャラはこんな感じなのか・・・
おー。なんかフレッシュっぽい。何はともあれ、盛り上がって来たっしゅぅぅぅうううううううう!!!!
以下、ハスミさんへの小説です。
刹那、戦慄。
掲げられたマネキン一体の腕。瞬時にテレシアの腕が伸びて、手のひらに定着させてあるルーンの魔術をマネキンに刻むと、口元を歪めて一歩後ろに下がる。
今の代物は炎のルーン故に一秒も経たない内に魔力が巡り、敵の体を燃やし尽す。轟、と派手な音を立てて、一体仕留めた。
すぐに体をねじって、その場から離れると、追撃に来るマネキンに対しての対応を取る。森での一件で大幅に魔力を消耗している……今こそ、魔力の配分を考えなければならない時なのだ。
展開するのは青色の魔術。彼女の独特なところは、色によって魔術を変えている事だ。森で使用していたのは青白の色の魔術。青の魔力と白の魔力を合わせた一撃だったのだ。
この方式は当然、単体では魔力の消費が少なく、純粋に近い魔術を扱えるが、逆に合わせた時のような柔軟性や威力は存在しない。
今の行動で示したのは、今回の戦闘では混色魔術を使わないと云う事実。単色での、純粋な魔術での勝負に出ようと云うのだ。
現在展開されている青色の魔術の式は、瞬時に展開出来る訳ではない。それなりの時間を要する魔術なのだが、この場では一人、時間を稼いでくれる人物は存在しない。意識を反らす為の魔術を展開する余裕もない。
そう、ここでは攻守集中力魔力管理―――全てを自分自身でこなす必要性が存在しているのだ。
息継ぎは行動の次にすれば良い。魔術の式を展開したままマネキン数体の攻撃を避けると、途中から魔術を組み直す。……やはり、詠唱抜きでは早い段階で動けない。
―――今回のさらなる課題の一つは、詠唱抜きでの魔術行使。頭の中だけでルートを決めて、必要な魔力をコントロール、世界にアクセスして精霊の力を引き出す―――
これらは詠唱によって自己暗示、自己と精霊を繋ぐ扉を開ける為に使っていた。それを使わず、その扉を開こうと云うのだからそれは難しい。既に、詠唱があれば完成している魔術が未だに完成していない事実がそれを示している。
その間に襲い続けるマネキンたち。彼らの多くは女性の体をしているが……どのような構造をしているかは定かではない。解剖しようにも、捕まえる前に消滅するか、テレシア自身が鏡の国より追い出されてしまうケースが常だ。
だがそれでも良いのかも知れない。こうして、手の内が解らないまま本気で戦えるのも、相手が全く解らない不可思議な存在だからこそ、解ってしまえば逆に戦闘にならない可能性もある。
襲い来るマネキンは、見ていて飽きない。造形は素晴らしい、芸術性がある。芸術に興味の無い彼女であるが、どれだけ精巧で、まるで生きているかのように存在し続けているマネキンが芸術的にどのような価値があるのか……解っているつもりだ。
他に驚くべきは―――その再生力だ。
先のマネキンには、炎のルーンで咄嗟に反応した故にノルマに含まれない。しかし、あのように完全に存在が消えるまで焼却して初めて彼らは止まる。生半可に、腕一本、脚一本、胴体一閃をしたとしても彼らは再生をする。壊れてしまった体を修復して、再び敵として襲い来る。
まさに究極の殺戮兵器だと、テレシアは称賛の笑みを投げ掛ける。
人のような感情も無く、容赦無く、殺戮を繰り返す。プログラムされた、インプットされた命令を確実にこなす完璧なオートマタ。それを、我ら人類は求めているのだ。人の言いなりになる、完全なるオートマタを…………
―――戦いを続けよう。
体制を立て直して、手のひらに停滞する魔力を組み直し……また攻撃を避け、体制を立て直し、組み直し……これを繰り返すと、詠唱を使っての魔術のおよそ三倍の時間を掛けて接続が完了した。精霊の力が具現化する。
青色の極光は、真直ぐに奔り、一体のマネキンの顔面を直撃する。
だがこのままでは駄目だ、このままでは再生する。完膚なきまで破壊する必要性がある。
詠唱をリピート。一節だけの詠唱は、先に使用した魔術を、詠唱なしに、構成なしに再び使う事の出来る初歩の詠唱だ。咄嗟に使ってしまった迂闊さを呪いつつも、意識は次へと向かう。
リピートされた魔術で確かにマネキンは完膚なきまで破壊され尽くし、動かなくなった。再生はない。
次だ。視線を別方向に向けて、脚を動かす。……そろそろ体力的にも限界が近づいて来ており、鏡の国に滞在する時間も少なくなって来た。やはり、疲れが溜まった最悪のコンディションのままこの国に降り立ったのは間違いだっただろうか? 舌打ちする。
息は肩でするようになる。反射的に、手で腕を掴んでしまう。……状況は最悪だ、この中で先と同じ手順で、詠唱を使わずに魔術を行使すると云うのか……。無理だ。
いやいや、と首を振る。今の無理だ、の台詞は撤回しよう。自らの中に無理と、限界を作らないのは科学者として当然の思想だ。
忘れていた、ここでの戦闘は何も魔術だけではなく、試作発明品の実験場所でもある。徐に、白衣を翻して、懐に存在している発明品に手を掛ける。
さて今回の発明品は、一昨日完成した代物だ。
―――形こそ、何か小さなボタンのような代物であるが、懐から出て来たそれの数は異常だ。これが爆弾であれば確かに凄まじいかも知れないが……生憎、それでは彼女の思想的に面白くはなかった。爆発するだけなら誰でも作れる。
今回の発明品は爆弾ではない。
おもむろに、それをばらまく。ばらまくと、彼女の腕一つで魔力が流れる。
停滞するだけのそれに、しかし何かしらの危機感を覚えたのか、マネキンの動きが止まった。
そして、その勘は正しい。黄色の魔力が奔った―――
雷撃―――そう、それは、電気のネットを上から投げたような状況を作っているのである。
「キィ、ヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
絶叫、刹那、静寂。
マネキンの叫びにも似たそれは、雷撃によって体を動かす神経を滅茶苦茶にされた―――神経が通っているかどうかは謎であるが―――為だ。まるで機械のように滑稽なダンスを踊り、終わった。
―――熱い息を吐いて、鏡の国から追い出された。全く、ゆっくりする暇も無く、いつの間にか追いだされているのだ。彼女自身はたまったものではない。出来ればあのマネキンの構造ぐらい、調べさせてもらえても罰はあたらない。
まぁ良い、一応発明品の能力も試せている上に、魔術の特訓にもなる。本日は些か夕方からの戦闘により魔力の枯渇が目立ったが、発明品は完成したと言えよう。アレはさすがに人間に向けて使うと殺人罪に問われそうだ。
しばらく座ったまま曇っている鏡を見つめていたが、ようやく立ちあがって、踵を返す。上の階層に戻るとしよう。日課はこなした。あとは夕食でも食して、新しい発明品の微調整をして寝るとしよう。―――今日使った以外にも、多くの発明品があるのだ。今回実践レベルをクリアしたこの発明品には、晴れて、シリアルナンバーがつけられ、武器貯蔵庫の中に置かれる。
ちなみに、鏡の国の中と、この現実世界での時間の流れは違っている。鏡の世界で戦闘―――三十分ほどの戦闘だった―――している間に、現実世界では毛ほども経っていない。緻密な計算によれば、恐らく、現実世界での一分は鏡の国での一年間に相当すると思われる。
だがしかし、テレシアが鏡の国に入っても、出た時の直前の時間となっているのは不思議なところだ。さすがにそれは計算するには時間が足りなさ過ぎる。もう少し今の研究が終わってから、暇な時に計算するとしよう。
―――冷たい空気を浴びているこの地下室を抜けて、ようやく入って来た部屋の中に戻ると、再びその部屋から出る。そして、巨大階段を降りて、一つの部屋に入ると、そこにある籠に白衣と服、下着、全てを詰め込み、糸一つ纏わぬ姿をさらす。
脱衣所であるこの場には、滅茶苦茶な規模の機械が設置されており、これらが、街のクリーニングの店の技術を盗み、具現化した『発明シリアル027:全自動洗濯機』だ。制作期間は二カ月を要した。それも、全て部品調達に時間が掛かっただけで、設計には然程時間は掛かっていない。
機能としては、名前から窺える通りだ。小さな籠に服を入れると、一日掛けて動き出す。つまりテレシアが学院に行っている間に起動し、洗浄、乾燥を三回行い、横に並べるのだ。それらは明日の朝に取りに来て、着用する。
その他に、この部屋に存在しているのは、扉だ。向こう側には、洗面所が存在しており、そこで体を洗う。これも日課の一つにしている事で、体が様々なオイルで汚れ、つい数年前にそのオイルで一つの発明品を駄目にしてしまってからは、体の清潔には気をつけている。
……今日は特に、プレザンスの森に向かった為に、体中は、汗と泥、そして魔物や動物の血で汚れている。念入りに洗っておこうと、体中を置いてあるスポンジに自作の洗浄溶液で洗って行く。当然、髪も洗うのだが、この髪を切ろうとは思っていない。長くて邪魔だと思うのだが、何か、切ろうとすると面倒くささが先立ち、切れずにいる。
入浴は十五分もあれば充分だ。タオルで体を適当に拭くと、今日学院に行っている間に乾いた新しい下着を着用。服は着ずにそのまま部屋をあとに、自室へと戻る。
ここから、別の日課が始まる。今のところ、昼間は学院の図書室での日課、鏡の国での日課、体を洗浄する日課―――と来ているが、これが最後の日課だ。
先にも述べたように、新しい発明品の考案と発明こそが、最後の日課だ。寝るまでの時間は、これで時間が過ぎる。
ちなみに、猫はどうだか知らないが、いつも生きている為に自給自足をしているのだろう。基本部屋の掃除はしない故に、その辺にゴキブリだか、ネズミだか居るのかも知れない。猫がゴキブリを食べるかどうかは別として。
…………こうして、夜は更けて行く。
テレシア・A・ランサーの一日は、これで終わる。
to be continued......next week
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