七夜の此処、空いてますよ? 結城七夜です。
……昨日と今日はイラストで悩みすぎて、小説も描けない自体が続きまして、頭を壁にずっとブッ叩いていました。
今日もそうだったんですけど、一つ解決をしましたので、何とかギリギリ極限状態で打っています。
だってその様子は犬にもわかるぐらいで、野良犬が居たんですけど、横を通りかかったら突然こっちに来て足に何かすりついてきて離れず、頭を撫でてその場を離れようとしたら吠えられました。
い、犬に同情されている……
加えて、友人が五月蝿かったので打っています。
……実は『ALICE PARADE』――友人に不評でした。
何故かと云うと、友人A氏の大好きなシュロぽん(ハスミさんキャラクター)の恋愛事情が無かったからです。加えて、彼の中でナンバー2である皆大好きオディール姉さんの出番が無かったからだそうです。
で、この前可能性として『真・ALICE(dreamia) PARADE』の事を言ったら、書け、全力で書けと五月蝿いです。前々から。
加えて本当に五月蝿いです。本当に五月蝿いです、本当にu(ry
そうして翌々考えてみたら、ハスミさんのステキな『ALICE PARADE』感想を少し見直してみて、考えてみたら、自分は何で感想書いていないんだ、とちょっと考えたわけです。
まぁ自分の小説でしたから書く意味ないんですけどね。――でも新装版で色々と追加したのでその事でも今日は話したいと思います。オリジナルの話なので興味の無い方は見ない方がいいです、。多分時間の無駄ですから。
……新装版になっての改善点を先ず言うと、一章に関しては、先ず、精霊の描写が入ったこと、そして矛盾点を改善したり、最終回までに変更してしまった設定にあわせて改変されています。
あと、番外編を全て集結させて、五章以降、再録ではなくて、新しい番外編になります。『ALICE / parade rebirth』も再録して、これは連載になります。当初『裏・ALICE PARADE』として創造していたので、漸く書くって感じです。
あとは新作として、『超・WONDER RONDO』と云う切草が向こうの世界に行った設定の小説を追加……
色々と追加しましたけど、感想と言われても……まぁ、あの時は、文章が不鮮明だったなー、と思っています。一年で書き方がまた変わったので、ええ。
あと、本当に今の自分はコメディシーンが書けなくなったと思いました。一章の時のコメディは自分でもちょっと笑ったんですけど、今では全くコメディのイメージが浮かびません。
他にもそうですねー、ジュエルアリス……どうしよー、と思っています。正直収まる気がしなくなってきた。あのレイの冒険もそうですけど、あの尺で本当に収まるかが謎になってきました。
……おい、完全にネガティブ思考……やっぱりオレはネガティ部の部員だったか……
と、話を最初に戻します。
友人Aから色々と感想を聞きましたけど、人の感想って良いですねー。
そうやって褒められると本当に『真・ALICE PARADE』書きたくなる……コメディ一切ないけど……
やっぱり友人が五月蝿いので、この間友人に貰ったアイディアで小説を打ちましたので……どうぞ。
*この世界観はハスミさんの小説『WONDER RONDO』のキャラクターも含まれます。
ハスミさんのサイトに行くとより世界観が広がると思われます*
てか無許可です。
ハスミさんに殺されるかもしれない……
文章:結城七夜
監修・原作:友人A
……花弁を一つずつ摘んで、「好き・嫌い」とやるのは、子供の頃良くやったことである。それは男女問わず、子供ながらに共に居たいと考えていた異性の気持ちを、解らないながらにこうして考えたものである。しかし、その子供心を、人は歳を取るごとに忘れて行き、最後は全く興味を示さなくなる。――そう考えると、“恋”と呼ばれるモノは、人を子供に戻すのかも知れない。
そんな昔の遊びをする一人の少女が存在している。腰に刀を下げて、一人、精霊の住むと言われる湖に座り込み、花をいじる。
しかし、その光景を、その思い人がみれば如何思うか。そもそも、その湖に腰を掛けて一人花をいじる姿は、幾ら凛とした雰囲気で同性すらも虜にする彼女でも、優美に見える。
溜息は深く、そして響く。その静かな息は、今この場に人が居れば聞こえる程である。
「やほー、シュロぽんー」
そこに、気配も無く、木の上から金髪の少女が現れた。通常ならそこで驚く所であるが、シュロは常に武士として恥の無い様に修行を積んでいるのである。全く動じる事無く、その少女を見つめる。――眼鏡に、白衣と云う、学び舎にはなんとも不釣合いな格好か。
「……エニシダか……」
「なになにー、シュロぽん恋ー?」
口を歪ませながら、愉快そうに笑うエニシダ。それに対して何も言わない所を見ると図星であろう、冗談の積もりで言ったエニシダの動きが止まった。……まさか本当だとは思わなかったのである。
エニシダのイメージ上、シュロ・フレイムホークと云う人物は、厳格な人間であり、恋などと云う事柄に関しては無頓着、興味がない以前に、それに対しての対応、そして接し方が解らない人間であると考えていたのであるが……どうやら見当違いだった様である。認識を改める必要がある。
しかし、そんなイメージを思わせる彼女を落とす人間が居たか……そもそも、この辺り一体に存在している有名三校、ローゼン、リリィナ、カメリアに男性生徒が居たかと云う問題が存在している。
……まさか、同性と云う事はあるまい。シュロを眺める。確かに異性をも落とせる、美少年の顔立ちであるが……それはそれで面白い、エニシダは嗤う。
「それは無い」
「あらま、あっさり否定された」
しかし、そうなると相手は限られて来る。……この三大学校の中で男性が居るのは、教師か――
「あ、いるわ」
そうしてシュロとエニシダは一つの広場に来た。その、男の一人である少年が、鼾をかいて、日向で寝ていた。呑気なものである、これから自身に起こる事柄について全くわかっていない。
「ふーん、へー、はー」
……嗤うエニシダの横で、シュロは目を瞑りながらその嫌がらせに耐えていた。罵るなら罵れとばかりである。そしてエニシダはそれに気付いていながら言葉を続ける。
「まぁケェリィも硬派と言うか、似たものどうしだもんねー」
エニシダに言われると何か頭にくる。シュロは横目でエニシダを見る。
「……僕自身も何故そうなったのか解らない」
だが、切草を見ると、何か、胸に込み上げてくる感覚があるのである。今まで、友人であるネムに対しても似たような感覚もあったが、実際、それは友人として、女性同士と云う事での「可愛い」と云う感覚だったのである。それが異性に変わった事により、それ以上の感覚になっているのである。
「そ、それよりどうしてエニシダも一緒に来るんだい!?」
「……にゃにゃにゃっ、だってたのしそーじゃん! それにぃ、ケェリィの事なら、この世界でウチほど熟知している人間は居ないよん」
言い返そうとしたが、確かに、切草はエニシダの研究所に住んでいるのである。元々、別の世界の住人である切草は、此方側の世界にある事件を堺に来たのである。住む家など無い為に、エニシダの研究室に入り浸っているのである。
その点を考えると、エニシダに頼んだ方がいいだろう。
「ケェリィの好きな食べ物からー、好きなモノからー、どういう生活してるのかまで……ケラケラッ!」
興奮を隠せないでいるのか、エニシダは愉快げに笑う。先程からこのエニシダの笑いに対して、少し殺意がわいてきているのであるが、堪えた。
「先ずわねー、好きな食べ物から行きますか」
シュロは興味の無い振りをするが、頭の中のラインを開き、記憶する準備をする。
「……えーとねー、解んないんだけどねー、なんか愛美っちが昔作ってくれた“カーラ・アゲ”とか云うのが好きらしいよー」
なんだその食べ物は、と思うが、兎に角、切草に聞く前にそれを知るであろう人物の元へと行く事にする。
「唐揚げなのです」
ホトリ・桜ノ宮。彼女は唯一、切草と似たような文化の地域にいたのである。その事柄についても知っているであろう。そして確かに知っていた。
「鶏肉に、味付けをして、油で揚げる料理なのです」
「あ、油にかい!? そのまま!?」
「はいなのです」
なんと云う……シュロは手を動かす。……どうも、油がどうなるのかを考えているのであろう。
「そんな危険な料理が好きなのか……彼は」
その“彼”と云う言葉をホトリは聞き逃さなかった。つまり必然的に、シュロは異性の気を引こうとしていることなのである。
「……作ってみるですか?」
「つ、作れるのかい?」
「勿論なのです、簡単なのです。ついでにきんぴらごぼうもつくるのです」
■■■ (エニシダ様、サイコー)
「……どー……みす……し」
「あん?」
……目を擦り、切草は起きた。目を開けると、そこにはシュロと、そしてエニシダが立っていた。
「ミスター・ブシドー……その、なんだ……キミの好きな料理を作ってみたんだが……食べてみてくれないか」
「あ、エニシダさん! どうも! どうしました!? 研究ですか!?」
――絶叫――
「……切草も救い様がないのですよー」
なんと云うオチ。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
オレなんて鉈で切られればいーんだ。
因みに友人曰く、シュロぽんは乙女だと思うだそうです。
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