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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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悲劇を悲劇で繰り返す。だって解り合えたんだ、お前たちとだって解り合える!



また大分更新が空いてしまいました。ちゃんと更新しようと思いつつも、結局その日何かしらやっていて更新出来ないと云うのは良くあるんで……ちゃんと更新出来ればな、とは思っております。ええ、本当に。
昨日一昨日と、大雪で家の周りの除雪やら、屋根の上にあがって除雪などの肉体労働の果てに力尽きてしまったので更新出来なかったのはともかくとしまして、金曜日はそもそも更新しておけば良かった……と軽く後悔です。金曜、土曜、日曜と小説のノルマに追われておりまして―――結果として、ハヤテの小説を更新出来なかったのは申し訳ないとしか言いようが……
今週からは頑張ります。はい。

こっちに来て、生活費を気にしなくなったのは良いものの、それでも資金は取っておかないと二ヶ月後に困りますしね。限られた資金の中で取りあえず今回は本を買おうと云う事で、去年一年間、買えなかった本を片っ端から購入しました。勿論、上の3冊は一部に過ぎません。もっと買ってあります。
まぁとにかく、必ず買おうと思っていたのはこの3冊なんで、他は結構おまけに近い感覚ですね。ISはまさかこんなド直球ハーレムラブコメとは思っても見ませんでして……
セシリア様が個人的には好きです。

恐らく明後日からアルバイトとか、自動車学校やらで忙しくなって、小説を打つ暇がまた無くなって来るかと思いますけど、何とか執筆して行きたいと思って居る次第です。


今日のNEWS


次世代PSP「NGP」で現行PSPのUMDソフトはどうなるのか、ソニーに直接聞いてみました-GIGAZINE

やっぱり、こうなりましたね。現行のUMDソフトはDL販売で、基本はスロット式のソフト販売になると……これはあれですね、ソフト、失くしそうですね。もうちょっと大きくても良かったような気がするのは自分だけでしょうか?
ともあれ、当面は通常のPSPを持っていても問題なさそうです。UMDのソフトをやる為にも。



それより、シムーンのDVD-BOXが出るとは……胸が熱くなるな。



以下、ハスミさんへの小説です。







 
 終業ベルが鳴り響き、午前中の授業の終了を告げる。
 ふぅ、と一つため息を吐いてシュタインはバッグに道具を詰めて行く。―――ちなみにあの森に行ったあと授業に途中から滑り込み、今に至っている。午前中の授業を終えても、心配の種は消えずにいた。
「シュタイン、学食行こうぜー」
「……あ、うん」
 グレイの誘いに微笑して返すと、席を立つ。何はともあれ、行動するのは昼食を食べてからも遅くはない。学食の席は取られやすい為に、早足で学食へと向かう。
 …………丁度、窓際の席が空いている。どうやら周りの授業が少し昼休みに食い込んでいるらしい。今日は何とか座る事が出来たが、普段なら学食は多くの人間で溢れかえる。それこそ、席に座るなど不可能に近い。
 だが席に座っただけでは安心出来ない。次に待っているのは、行列に並び、給仕をしている人間に向かって食べる食事の名前を言うところにある。問題は、あの行列である。多くの人間で溢れかえる席があると云うのは当然、食事を求める人間が居ると同義。故に、この行列を並び、食事を入手して席に戻るまでが戦いなのだ。
 途中で目的の食事が売り切れてしまうかも知れない。並んでいる間に、心無い人間に席を取られてしまうかも知れない―――そのプレッシャーの中、ようやく入手した食事を持って席で食べる。これこそ、このゲーベル学院の昼食風景である。ちなみに朝と夜も開いているこの学食だが、しかし、朝と夜は家に帰る人間も居れば、食事を摂らない人間も居り、時間も疎ら―――そこまで人は混まない。が、この昼食は別だ。全ての人間が共通して食事をする時間なのだから。
 述べたように、周りの授業が少し昼休みに食い込んでいる為に、行列はいつものピーク時の半分にも満たない列であり、二人は内心ため息を吐いた。これなら目的の食事を手に入れる事が可能だ。
 この学食で一番人気の昼食は、「パワー丼」だ。内容としては、栄養面を考えられた雑穀飯の上に、肉と玉ねぎを炒め、特製タレで煮込んだ代物と、半熟ゆで卵が乗ったシンプルな代物であるが、その値段と、Lサイズにしてもあまり変わらぬ値段に、多くの生徒が求める。昼の学食が開店して約三十分―――これでもう既に売り切れてしまう事もある。
 当然、シュタインとグレイの目的もそれだ。量があり腹持ちが良く、なおかつリーズナブルな値段は、生徒には嬉しい。
 二人とも、同じメニューを注文し、無事、席へとたどり着く事が出来た。ちなみに値段はシュタインのMサイズが五ダラー、Lサイズのグレイが六ダラーとなっている。
 ……食事をしながらもシュタインは居なくなっているテレシアについて考えていた。家には入れない上に、図書室にも研究室にも居ないとなると、もうほぼお手上げ状態なのであるが―――彼は諦められないでいた。
「もう諦めろって」
 肉を口に運びながら、そう言うグレイにも一理ある。学院に来ない事が普通の彼女に対して、毎回神経をすり減らしていれば際限がない。
「まぁそうなんだけど……さすがに昨日あんな事があったあとだと、少し心配にも……」
「……ふむ、一理あるなァ」
 珍しくグレイも賛同してくれているようだ。彼女との関係は、犬猿の仲なのだが、それでも心配する彼の姿は少し珍しいかも知れない。
 昨日の事情を知れば誰しもそう思うかも知れない。―――が、彼女に限って最悪の事態になるとは考えられない。あの性格だとしても、それを抜けば魔術に関しても、科学知識才能に関しても、魔力量に関しても―――全てに関して天才的才能を持つ彼女が最悪の事態になるとは思えない。
 心配しているとしても、それは表向き。内心では面倒な事を引き起こさないで欲しいと思っているのが本音だろう。真剣に彼女を心配しているのは、このゲーベル学院……いや、四大学院を見渡したとしても、シュタインぐらいだ。
 何が楽しくて、何が嬉しくて彼女と関わり、心配するのか不明だ。実はシュタインは、テレシアの次に奇異な存在。変人なのかも知れない。
 本人自身はそれを少しは解っているらしく、はは、と微笑する。
「そうだね。まぁ、元を正せば彼女もオンナノコなんだし……」
 ―――その発言に、グレイは吹き出した。
「ぷっ、はははははは―――ッ! おまっ、オマエッ! 笑わせるなよ!
 ……オマエぐらいだっての、アイツを女扱いするの!」
 指を差して笑うほどだろうか。眉をひそめて、目の前のパワー丼に集中する。
 しかし、今の言葉は言い過ぎではないだろうか? 彼女はれっきとした女性なのだ。それをまるで如何にも女性ではないかのような言葉で言うとは……男女差別で訴えられても文句は言えないだろう。世の中は法律的にも女性が強いように作られているのだ。実際、男が勝てるのは腕力のみだ。
 確かに、それはこの国の女王制度と云う代物が作り出した代物かも知れないな、とシュタインは少し頷くと、いつの間にか目の前のパワー丼は姿を消していた。全て、胃の中に入り込んだらしい。
「とにかく、僕はこれから図書室にもう一回行って来るよ」
「おぅおぅ、そうか。律義なこった……」
 まだ丼の中にパワー丼が残っているグレイは、その場で食事をしながら、シュタインに手を振った。それを背中に、先を急ぐ。
 ―――今朝、行った時には彼女は居なかったが、今は別だ。もしかしたら、居るかも知れない。それが一番良い事だ。変わらずそこに存在し続けるのは難しい。いつものような、日常こそ、そこにあって価値がある。
 食堂に向かって行く一同とは違い反対方向へ。ようやく食い込んでいた授業が終わったのだろう、急ぎ足で食堂へ向かって行く彼らは、先ほどの自分たちと同じだ。
 それを横目に、反対方向へ急ぎ、階段を登った後、図書室にたどり着く。……昼休みだが、周りに人は居ない。
 この図書室にはそもそも人は寄りつかない。勿論、彼女がここに毎日のように居るのも理由の一つだが、一番の理由は、本に頼らずとも、科学の進展は出来るからだ。コンピュータが完成すれば、いずれ書籍は必要なくなるだろうと、誰しも思っている故。
 図書室は、彼女の縄張りだ。
 ……ノックをして、図書室に入る……。妙なものだ、誰の物でもない公共の物だと云うのに、妙に誰かの物と思ってしまう。
 ノックしても返って来ないのは解っている。図書室の扉を開けて、中を覗いて見ると、呑気な猫の声が響いた。足元を見ると、黒猫が体を密着させて来ていた。
「……飼い主さんはご不在かな?」
 微笑しながら黒猫を抱きあげると、また呑気に鳴き声を返す。人間の言葉が理解出来ないと解っていても、「ここには居ないよ」と言っているように思えて、苦笑した。
 どうやら、本当に図書室には居ないらしい。つまり、今日彼女は本格的に学校には来ないつもりなのだろう。退屈が嫌いな彼女、研究は家ではなく学院で行う彼女―――それらを総合的に考えて、いつまでも彼女が家で大人しく待機しているとは考えにくい。
 いや、自分が知らないだけで、案外彼女は家で大人しく待機する事もあるのかも知れない。彼女に関して全てを知っている訳ではない。
 ため息を吐いて、図書室の奥へと向かうと、窓から森が見える。朝にも向かった、森が見える。何も無く、普通の状況だったのだがしかし……………………何か、違和感を覚えた。
 そうまるで彼女がこの森に居て、何か妙な事に巻き込まれているような、そんな感覚がしたのだ。心配し過ぎだろうか? と首を横に振るものの、図書室から出てもその感覚を払拭出来ない。
 自分でも思っているのだ。どうして自分はここまで彼女に対して意識が向かうのか。放っておけない、そんな口実は抜きにして、自分が彼女に向かう理由を知りたかった。
 言われて考えて見ると、彼女と居ると、少し、楽しいのだ。ああして、普通ではない少女と共に居ると、自分も普通ではない特別になれた気がした。……恐らく、そんな類の感覚なのだろう、個人的にそう決着を着ける事にした。
 ではその感情を持ったまま教室に戻るかと云うと、答えは否だ。
 妙な胸騒ぎに押されるように、シュタインはいつの間にか職員室に足を運び、そして早退を告げる。理由は体調不良。模範生であるシュタインだ、教師はすぐにそれを承諾して、早退の用紙を手渡してくれた。
 持ったまま、一旦次の授業の教室に向かうと、まだ誰も居ない。当然だ、まだ昼休みの途中なのだから。居るのは恐らく準備室に居る教師ぐらいだろう。
 早退、もしくは授業に欠席する場合は、授業がある教室の横に設置されている専用のボックスに受け取った早退用紙を入れる事で、その授業からは早退扱いとなる。
 ボックスに、静かに用紙を入れると、あとにする。今日、これからもう学院には来ないだろうが、もしかしたら、教師であるエリセに何かを訊きに来るかも知れない。
 
 外に出ると太陽は真上に存在している。この時間帯に外に出るのは珍しい。本当に風邪をひいての早退か、もしくは授業の実習の際ぐらいだろう。全くの健康体で早退するとは……我ながら、随分と健全ではない行いをしている。
 今頃、授業が始まろうとして教室に生徒が集まり出しただろう。その中を、自分は早退と銘打って彼女の場所へと急ぐ。
 取りあえず、もう一度彼女の屋敷の方へと向かい、それでも入れないようだったら、森の奥地を詮索するしかない。機械が作動していれば、彼女が森に居ると解るはずだ。
 ―――今朝方来た時と同じ道を通り、彼女の屋敷へと繋がる丘への階段の目の前にたどり着く。相変わらず、空間が歪んだかのような感覚を覚える。手を触れて見ても、何も変わらず、体ごと前に進んでも、いつの間にか戻される。
 やはり駄目なのか。レヴァンテインは魔力の使用配分を考えれば、今日は一度使っている。もう一度使うのが限度。考えた結果、これから森の中へ入った際にある不測の事態に備えて魔力は温存しておくべきだろう。
 この先には行けない。仕方ない、先に決めた通り、森の奥地に行くとしよう。居ない可能性もあるが、とにかく、可能性がある以上先に向かって見る事にする。森に夜が訪れるまではこの場所に居り、辺りが闇に包まれる前に、家に戻るとしよう。
 道を戻って、再び、森の入口近くまで来ると、別のルートを通って、森の奥地へと続く道へと向かう。途中から道は無くなり、木々や、草に囲まれた、果たして道とは言えない代物へとなって行く。
 ……そういえば昔、人が歩いたところこそが、道だと説く人が居たな―――と、シュタインは思い出す。
 乾いた音を響かせて、森の奥地へと向かって行く。随分前に初めてテレシアに着いて行ってプレザンスの森に入った時には、もっと凄まじい事となっていたが、それに比べれば今は随分と道らしき場所が出来ているな、と思う。何せあの頃は、剣を使って伐採し、先に進んでいた。が、しかし、プレザンスの森に残留する大きな魔力が木々をすぐにでも成長させて、また次の日には生い茂るのだ。―――長い年月が、人が通る場所が、土を踏みしめ、伸びて行く草などの向きが変わり、人が進める『道』へとなっているのだ。
 まさに今目の前にあるのはそれだ。長い間、テレシアとシュタインが先へ進む道を開拓した為に、現在は草の向きが変わり、踏みしめている土は固くなり、草が生えなくなる。結果として今のように道らしき代物へと姿を変えている。
 そんな場所を進んで先へと急ぐシュタイン。……魔力を感じるような才能も無く、探るような代物も持って来なかった。完全に準備不足なのだか、今はどうでも良かった。先に進む―――それだけが彼を動かす全てとなっていた。
 だが先に進むたびに自分の準備不足を痛感する事になる。特に、最初の地点に設置されているテレシアの発明品を発見した時の話だ。
 起動していると思われていた発明品は起動しておらず、静けさを保っていた。本来、森に居ようが居まいが、この一番目のシステムは起動しているのであるが……落ちている。目の前で大胆なアクション、さらには剣を取り出して振り回すなどの行動をしたのが、全く反応しない。つまり、これは現在待機モードか、電源が完全に落ちている状態だと考えられる。
 いつだったか、説明を受けた時があったが、これは魔力を利用して稼動するハイブリットだと彼女は言っていた。配給元は当然、主であるテレシアの底なしの魔力を吸い取って自らの電力とする―――らしい。元々はこの機械の中で自動運転をして、自家発電をする設計だったらしいが、機体の巨大化など、様々な問題が発生したらしく、今の形に落ち着いたとも、言っていたな、と思い出す。
 詳しいシステムは教えてもらえなかったが―――彼女いわく、発明品とは隠匿するものらしい―――それを基本と考えると、自然魔力、すなわちマナを利用して稼動する事は不可能と考える。あくまで、人間から生み出される人工魔力、すなわちオドを利用しての運用だろう。
 機械を一回叩いたあと、立ちあがって辺りを見渡す。殺気自体は感じない。しかし異様な雰囲気は感じる。前から感じているものと同等の代物だが……今日は森の状態が荒々しいと云うか、何と云うべきか…………彼自体も、描写に困る。
 とにかく、この一つ目の機械が稼働していないと云う事は、魔力を調達するべく状況に彼女が陥っていると考えても過言ではない。…………あくまで、彼女がこの森に存在していた場合での仮説だが、大いに可能性はある。その可能性を危惧して自分は来たのだから…………
 進もう、と、誰に呟く訳でも無く、彼は歩を進める。
 


to be continued......next week

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