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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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思い出の彼方へと運ぶ原初の書。さぁもう眠りなさい



命はまぶしい朝を待っているのだ。
結城七夜です。

今日のジャンプには付録がついてきます。遊戯王カードのTGシリーズが。
……ついに来たか、TG。これが次のブースターに入ると言われていたので、つまり、買わざるを得ないと云う訳だ。TGはね……初めて遊戯王のアニメで出たアクセルシンクロモンスターですから、実は結構好きだったりするんですよ。だからこれもあと二枚は集めて三枚体制にしておかないとね……!!
まぁ実際TGのデッキは結構難しくて、5★にするべく、色々と調整しないと行けないんで、これはこれで楽しかったりしますけどね(笑。
ちなみにカードは友人に貰いました。要らないからあげるとの事でした。

さて今日は凄まじく寒かったです。ええ、神奈川は9度だったそうです。寒過ぎです←(雪国出身
雪国出身と言っても、寒い物は寒いんですよ。決して寒さに強いと云う訳ではないんですよ。ま、確かに多少慣れている感はありますけど、それでも寒いものは寒いんですから仕方ありません。
学校では暖房が点いているんで暖かいんですけど、家に戻って来て暖房点けて、暖かくなるまでのラグが嫌いです。全く早く暖かくならないものか……ボロですから仕方ないんですけどね。
そもそもそんなに早く暖かくはならないとは解ってはいるんです。

ただ問題は、暖かくなると必然的に眠くなり、小説をうつスピードが鈍ると云うところですな。今日も今日とて、うっていたワケなんですけど随分と時間が掛かってしまいました。……はて、本当に今日はどうしてこんなに時間が掛かるのだろう、と首をひねりながらうっていました。
冬になると作業が遅くなるのは毎年の事なんですけどね。寧ろ、冬だと家にこもる時間が長くなるんで、逆に進むと思いきや、意外に進まないんですよ。夏とか、外に出る機会が多い方が、実は作業って進んだりするんです。これは自分だけか……?

あと一週間。さぁ、がんばっていこう。


今日はハスミさんへの小説があります。






 
 当然、相手に跳ばされたのではない、自分から危機を察知して跳んだのだ。
 理由は一つ、強大な魔力で編み出された魔術が放たれたところにある。一直線に襲い来るそれに反応したテレシアはさすがと言えよう。……しかし、今の一撃は……眉をひそめる。
 今の魔術によって人間が潜んでいると云う可能性が濃厚になったが、今の一撃は述べたように巨大な魔力を編み出して作る魔術だ。つまり、すぐの時間で展開出来るほど簡単な魔術ではないと云う事だ。―――つまり、相手は自分が確実にここに来ると確証していて、魔術を作っていたと考えられる。
 ……例外としては、人間以上の存在力を持ち、かつ、魔術を使える存在が居る可能性も払拭出来ない。当然、前者と違いこれは仮説だが。
 跳んで木々にまみれたテレシアは、顎をさする。先に「出て来いよ」と言った。それに対して魔術を放った―――言語が理解出来るのか? いや、解らない。野生の動物ですらも、人の気配、言葉に驚き攻撃を仕掛けて来る。
 面倒だ。相手の姿が見えない上に、魔術の手の内も明らかではない。加えて、恐らく相手は昨日の事件に対しての何かしらを知っており、こちらの手の内は知っているだろう。フェアではない。一方的な虐殺に近い。
 状況圧倒的不利の中で、最悪の事態だけは避けなければならない。この時、考える最悪の事態とは―――死。つまりこの世からの存在の抹消である。こうなれば最後だ。
 ……しかしどうする。下手に動けば先の魔術が飛んで来る可能性もある上に、こちらの魔力は万全ではない。魔術を展開しようにも、この身動き一つ取れない場所でするなど……
 唾を飲んで、状況打破方法を一つずつ紐解きして行く。
 その間、妙に静かな事にテレシアが気づいたのは、扱う魔術を選択し、そろそろこの場所から動こうとした時であった。集中し過ぎて、全く回りの状況を確認出来ていなかった自分の愚かさを呪いつつ、静かな空間へと、足を踏み入れる。
 魔術は飛んで来ない。声を出せば来るであろうか……余りにもリスクが高過ぎる、得策ではないと判断。何もしなければ攻撃を一切して来ない、と云うのであろうか。
 声は場所を知らせる。だが魔術なら幾らでも妨害する術は存在している。展開しようと思っていた魔術を、一発、森の中へと放った。―――白の光が高速で動き、全く予想出来ない軌道を描いて、森の奥地へと向かって奔って行く。
 見えなくなるまで、微動にもせず、この場で待っていたのだが…………一向に反撃の魔術が展開される気配が無い。それとも、巨大魔術の展開に手間取っているのか。どちらにしろ、すぐに相手は動かない。嫌な静けさだけが、森の中を支配している。
 次なる魔術を展開する為に、魔方陣を形成すると、周囲に意識を配りつつも、発明品の機械の機能を一時的に停止―――魔力を調達する為だ、一時のシャットダウンは仕方ない。今は自分の身を最優先する。
 雷撃のような衝撃がテレシアをまとい、準備は完了。いつでも、放てる。
 ―――今回の魔術は一直線にのみ奔るが、一点集中している分、威力は高めだ。これならば、相手の魔術を一点突破して行く事が可能だ。一点突破して拡散した相手の魔術を避けるのは容易い。
 さぁ、準備は整っている。早く次の一撃を放て。それとももしくは居なくなったのか。どちらにしろ、こちらにとっては好都合だ。前者なら相手の場所を判断して追撃が出来る、後者なら警戒したまま森の奥地へと進める。
 静寂が続く―――後数分で、それは目の前に現れた―――
 
                      【接続】
 
 ………………有給休暇とは。給料を貰いつつも、休暇を取る制度だ。当然、教職である自らはそれが許される立場ではないのだが、このゲーベル学院と云う学院は教師の事情や様々な事柄を総合的に見て、有給が認められる例もある。
 ちなみに、このエリセ・カローレェ教師は意外にも博士号を持つ天才でもあり、性格からは考えられないほどゲーベル学院に貢献していると言っても過言ではない。―――それが幾ら変人と言われようとも、実力と結果を重んじるゲーベルでは、否定する材料が何一つ存在していなかったのだ。
 白衣を翻して、いつもと違う眼鏡を掛けて―――そもそも彼は眼鏡を毎日買い替える―――プレザンスの森を眺めていた。
 どうにも、昨日テレシア、そしてシュタインと共に出会った奇怪を忘れられずにいたのだ。様々な考察を眠りながら考え、起きてから紙に書き記し、仮説を立てたが―――百聞は一見にしかず、と東洋の諺を思い出し、滅多に出さない有給休暇を出すに至った。
 学院に有給休暇の申請書を出す前に、ロード・アルフォード・ディーゼル教師よりとあるクラスの欠席表を見たところ、案の定、彼女の部分が無断欠席になっていた。いつも居るはずの図書室にも足を運んだが、居たのはどこから入ったのか、黒猫だけであった―――そういえば、彼女はこの黒猫は自分が知らない間に屋敷から出て、この図書室にいつの間にか来ているとの話を思い出した。
 ―――学院に彼女が存在しないなど、滅多に無い。何せ、ゼミに用事があるだけ為に学院に訪れる生活を送っている彼女が、学院に姿を見せないのは無いのだ。今日どこにも姿を見せない、それつまりゼミに寄る以上意義のあるモノが存在している。
 思考した結果、森に行ったのだと、確信した。全く、まさか自分と同じ思考をしているとは思っていなかったと、苦笑する。
 そうして、ようやく森に足を踏み入れた刹那―――異様な気配に眉をひそめる。
 何かいつもと違う。森の中で生きている生命たちがざわついているのか、それとも、何か異物が現れたのか―――さらに重ねてもしくは、彼らを統括する何かが現れたのか。
 やはり何か違う。昨日の異変は、今日にも現れているようだ。
 そうでなければ状況を確かめに来た意味が無い、と言わんばかりに、力強く口を歪めて笑うと、中へと入る。違和感は消えないが、同時に、違和感が徐々に強くなって行く。つまりこの違和感を辿って行けば、いずれ異変の場所へとたどり着けると考える。
 飄々とした足取りで歩いて行く中で、ふと、気づいた事がある。それは、この森の異変とは違う。別の異変だ。
 テレシアが仕掛けている機械の結界が、止まっている。いつもは彼女が森に足を踏み入れている限り、もしくは自動で運転する自家発電モードで動いている。歩く限り、全てのシステムがシャットダウンしているのだ。一個だけではなく、複数、停止しているのは初めてだ。
 彼女がこの場に居ないのか、それとも停止させなければならない事態に陥っているのか、のどちらか。
 どちらにしろ、どこに彼女が存在しているか、状況も理解出来ない為に助けに行こうなどと云う思考は出来ない。目の前で有能な人間が殺されるのは忍びないが、見えないところで殺されるのであれば、まだ他人事のように振る舞える。
 この違和感の先に、彼女が助けを求める状況になっているなら助けよう。しかし、先に存在していなかった場合…………
 残念だが、諦めてもらおう。
 どこまでも残酷で残虐な思考は、テレシアと同じだが、似ているようで違うのは二人とも感じている。
 テレシアは、研究に残酷なだけ。
 エリセは、人間に残酷なだけ。
 それだけの違いだ。「研究」と「人間」の二つの言葉が違うだけで、二人は全く別の性格になった。周りから見ればどちらも奇怪な変人、同じ性格の持ち主と思われるであろうが、逆に二人から考えれば全く違い、迷惑な話だ。
 同じ性格の人間など居ない。一人ずつ、どこか壊れており、どこか歪で、どこか―――残酷なのだ。
 ……無駄な時間を過ごしてしまった。思考で周りへの警戒心を解いて殺されるとあれば滑稽な話だ。目の前の状況へ意識を戻すと、またあの違和感を覚えながら先へと進む。
 時折、草むらの中を漁り、奥に存在しているテレシアの発明品を叩いて見て状態を確認して行く。どこも壊れていない。一時的に、マスターからの魔力供給システムをシャットダウンさせられているだけだった。
 魔力を集めていると云う、ますます、戦闘を行っているか、拙い状況になっている仮説が濃厚になって来た。述べたように、助けには行かないが、目の前で助けを求めれば助ける。エリセとしても、有能な人間が居なくなるのは少し淋しい。自分を理解してくれる少ない人物は貴重だ。
 愉快そうに、くくっ、と声をあげて笑うと、腰をあげて木々をかき分けて歩いて行く。ここからは、道が細くなり、余程の事が無い限りは人間が足を踏み入れない地域への入り口だ。当然、彼女はここを頻繁に使う為に機械は多く設置されている。彼女にとってはここが森への入り口だろう。
 小さな木々をかき分けて先へ進む中では何も無い。何かがあるとは思えない。もう少し歩いたところに、昨日の戦闘の跡へとたどり着く。彼女らが言っていた、最初のグールとの戦闘―――ニトロを使っての戦闘を行った場所だ。
 たどり着くとすぐに気づいた。巨大な穴が地面にあったのだからそれは気づく。誰でも気づくだろう、当然、この話を知っていればの話だが。何も知らない一般人が何らかの理由でここに訪れたとしても、大穴の理由を見つけるのは不可能だ。
 大穴の中の成分を確認しようとしたところで、彼女も恐らくここに訪れただろうと思考し直し、土の調査を辞める。そうなると、向こう側のあの改造グールの場所も既に摂取したと考えられるが……生憎、違和感が強いのはそちら側になる。必然的にそちらへと足を運ぶ。
 進むにつれて、様々な魔力が混在していると感じる。当然中には、昨日使ってまだ残留したままの自らの魔力も含まれる。だが、自分の魔力をたどれば、それを基準としてどれが古く、どれが新しいのかを知る事が可能だ。
 テレシアは、魔力を感じると云う異常に突飛で奇怪な特殊能力を持っているが、エリセは持っていない。プレザンス王国中を探しても、彼女と同じ能力を持っているのは片手で数えられるほどだろう。
 ふぅん……、と呟いて、少しの間。魔力を調査するのは、この科学キットだ。ちなみに定価三百ダラー。
 空気中に残留する魔力を、特殊な粘膜に付着させて、特殊溶液と簡単な魔術で濃度を色で判断する。個人ずつに存在している魔力の色を知っていれば、誰の魔力かも特定可能だ。
 そうして、自分の魔力の色を特定したエリセは、残留する魔力濃度を今度はキットで調べて行く。キットで調査出来た残留魔力は、自らの魔力、テレシアの魔力、グレイの魔力、そして不明な五つの魔力―――この内数個は、あの改造グールなどの魔力が混じっているのだろう。
 この中から古い新しいを判別するのは、エリセの仕事だ。キットではそこまでは出ない。ここからは本物の科学用品を使っての調査となる。
 これもまた、魔術の発展により随分と簡単になってしまったので、時間は然程掛からない。五つ合わせて、五分、つまり一つ一分で充分だ。
 五つの試験官がほぼ同時に色を変化させると、古い、新しい、の区別が着き始めて、その中で一番新しいのは…………テレシアの魔力であった。結果から考えると、テレシアはこちら方面にやって来て魔術を行使したと考えられる。この先に、彼女が居て、システムをダウンさせてまで魔力を扱うような事をしていると云う訳だ。
 面倒だな、結局直面して彼女を救う羽目になる。運命つけられているかのようにそうなっている。癪な話だが、仕方ない。自分の性分は先も述べた通りだ。見えなければ楽なのだが。
 ―――額に手を当てて先に進むと、自分も見慣れた改造グールとの戦闘場所に訪れる。……だがそこに彼女の姿は無い。キットを使って魔力を再び調べるが、この先には魔力残留が存在しない。ここで彼女の魔力が途切れているのだ。
 魔術を使って突然姿を消す代物を、彼は一つしか覚えていなかった。
 浮遊魔術だ。なるほど、街では確かに使わないかも知れないが、この場所になれば使い勝手が良いか。彼女は浮遊魔術に関して天才的に上手かった。
 大方見えて来た。ここで彼女は何かを発見したか、何かを感じて浮遊魔術を使い、どこかへと向かった。その方角がこちらかどうかは不明。以上がエリセの仮説だ。
 ……どちらにしろ、自らは目の前の違和感へ向かって行くだけ。その先に彼女が居るか、居ないかの話だ。
 ここから先は自分も知らない。そもそも、この森に来る事はそこまでないのだから、この先は未知の空間となる。体の魔力の状態は万全、コンディションも大丈夫と言えるレベルだ。一定のレベルを超えていれば、予想外の出来事が起こっても何とかなるだろうと、軽視しながら歩みを進める。
 ―――一瞬だけ、森の奥地が歪んだ―――
 
                      【切断】
 
 


to be continued......next week

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