早くも心の中の決心を折ってしまった。
結城七夜です。
日曜日にサイト三周年を迎えて、これからは毎日更新を取り戻さなきゃな、と思っていたんですけどねぇ。昨日はバトルスピリッツのカード整理で二十一時から翌日の朝三時まで時間が掛かってしまいまして、更新なんて出来るワケもありませんでした。
……いやまさかあそこまで時間が掛かるとは予想外。デュエルマスターズがそこまで時間が掛からないから、バトルスピリッツもそんなもんだろうと思ってやったらまさかそんなに時間が掛かるとは……
数えたら、デュエマよりも、バトスピの方が持っているカード数が多いと知りましたとさ(笑
デュエマは1パック5枚で、バトスピは1パック8枚だから仕方ないんですけど、いつかこうなると思っていたさ!!
今さらですけど、遊戯王のTAG FORCE5を始めました。
使っているのは、リアルで使っている『ハイブリット-ドラグニティ』(BFとドラグニティのデッキ)、『遊戯DEゴー』(何て事もない神を出そうと頑張った結果の駄目デッキ)、『十代DEゴー』(十代デッキ、滅茶苦茶つえー……)、『遊星DEゴー』(もうガチ。シンクロで色々なデッキに対応出来る)、『天使ちゃんマジ天使』(ヴァルハラ、陵墓を使っての天使デッキ)。
―――これからBFガチと、ジェネックス帝を作ろうかと思っているんですけどねー。友人が次元帝を作れとか言っていますけど、どうしようかなぁ。
遊戯王のゲームは完成度が高くて、本当に素晴らしいですなぁ。これで組んで、動かして、リアルで作る。これが良いよね。ただ、作ったデッキが本当にリアルで完成出来る値段かどうかは不明。プリズマー三枚とか、レダメ三枚とか不可能だろうが……
しっかしまたカードの話ばかりだったなぁ。
まぁ最後にハスミさんへの小説あるんですけどね。昨日更新出来なかったし。
今日のNEWS
ScanSnapシリーズ最小、持ち運び使用にも便利なドキュメントスキャナ「ScanSnap S1100」新発売 -GIGAZINE
小型サイズのスキャナーで、当然、これでイラストとかもスキャン出来るんですよねー。欲しいかも知れないけど……正直、学校では使わないし、どうしようも無いんですよねぇ。いや、実家に帰る時にスキャナーが手軽で良いかもしれないとは思っているところ。二万円で買えますしね。
PS2が最強すぎてPS3を買う理由が無い、保有ハードトップはPS2の70.2%:オレ的ゲーム速報@刃
確かに、PS3って魅力的なソフトが少ないんですよねー。買っといて何ですけど、ACEが無ければ、買わなかったかも知れません。PS2が完璧過ぎるんですよ。グラフィックはここまで来れば丁度良いですしね。……これから3が巻き返すような何かがあると話は変わって来るんですけどね。「PS3買ったオレは勝ち組!!」とか言わせてくれる何かが欲しいです、ソニーさん。
平野綾さん、実写版「サザエさん」に出演決定でマルチタレント界の大天使に:オレ的ゲーム速報@刃
あれだけ何かマルチ化駄目だ、とかオレ文句言っておきながら楽しみに待っているんだよなぁー。
今日は火曜日なのにゲーセン行かなかったから少し物足りない気分……カードゲームでもしよう←
では以下ハスミさんへの小説。
声も出なかった……しかし、舌打ちだけは忘れない。次の魔術を再び展開しなければ間に合わない。
…………が、その必要は、すぐになくなった。突如現れた天空よりの一撃が、テレシアの魔方陣と同調し、一気に、力ずくで青白い光を破壊―――後ろの機械に直撃させたのだから。
「―――、っ!」
破壊された機械の破片が散らばる。完膚なきまで破壊されてしまった機械は調べようもないほど破壊されてしまい、強力な魔力の質量と衝撃による圧力、熱量に潰れ、溶けてしまったのだから。
緑色の魔力―――これを使う人間を、テレシアとシュタインは一人しか知らなかった。
「あー、全く、随分と派手にやられたねェ。でも、まァ、解ッちゃいたよ」
木の上に座って、右手の手のひらに展開している魔方陣を緑色に輝かせて、容易く、テレシアの魔術を利用して見せたのはエリセであった。
「ようやく追いついた。まさか、紫の魔力を追ッていたらキミたちに追いつけるとは……くくッ、なかなかの収穫だョ」
よッ、と声をあげて木から下に降りる。途中で簡単な気流の操作で浮遊、着地に成功した。
見計らって、テレシアが文句の言葉を出す。
「ははん、どうしてくれんのさ、折角の実験台をさぁ―――っ」
「それより―――いやァ、面倒だねェ。これは人間の手では不可能だよ」
「聞けよマヌケ教師」
テレシアの暴言を無視し、歩いて先ほどまで魔術を乱射していた人間の頭に足を置いて、呟く。
いつの間にか、彼は動かなくなっていた。近くで見ると、どうにもその腕に装着されている機械は人間と同化している事が、溶けていても窺える。
科学と人間、そして魔術の融合。禁忌と呼ばれる代物の一つ―――生体に関する魔術を使っている可能性もある。シュタインは喉を鳴らして、唾を飲む。
「そんな事は解っているんだよ。結果を知りたいねぇ。この玩具が、一体誰の手によって造られて、そしてわたしたちをつけていたのか」
「そうだねェ」
「ちょ、二人とも……」
どうして人間を物扱い出来るのか……言いたくとも、今はあまりにも疲れていてその気力すら無かった。ここまで全力を出して、精神をすり減らした戦いは初めてだ。
そう、これが本当の戦い。自らとの戦い、他人との戦い―――全てを背負っての、戦争と云う名の戦いだったのだ。
「仮説はいくつかある。だが、どれも確信を欠く。くくっ、愉快な結論が一つだけあるがどうだ?」
「あはァ、それ聞きたいねェ」
とにかく、今はこの二人の相手をしたくはない。
時刻は「弐拾の刻」。立ち話も出来ないだろうと、三人は一時間を掛けて森を抜け、ゲーベル学院へと戻って来た。
珍しく、二人が黙っており、静寂の中での帰還。ゼミの中に入りグレイの顔を眺めて、ようやくシュタインは落ち着きを取り戻した。
―――さて、話に入ろう。事の次第はシュタインがグレイに教えてから始まった。
黒板を目の前に、テレシアとエリセによる仮説の語り合いが始まる。
「―――とまぁ、わたしはあのグールが何者かに操られていたと考えるワケだ―――」
それは先に聞いた。今聞きたいのは、彼女が思い描く操り主だ。どこか、心当たりがあるような物言いの為に、今回こうして議論の場を開いたのだから……
当たり前の言葉に対して、解っているよ、と舌打ちをしながらテレシアは黒板の目の前を通り、端の方へと足を運ぶ。と、すぐに口を開いた。
「わたしは、あのグールの操作主を『魔族』と考えるね」
…………。あまりにも突飛な発想に、思わず皆が黙り、エリセだけその後すぐに面白い、とだけ呟いた。実際、エリセの反応ではなく、聞いていて呆けているシュタインとグレイの反応の方が当たり前だ。
何せ、魔族はこのプレザンスの土地を古来支配していた先住民だ。現在は、このプレザンスの森の奥地に城を持ち住んで居ると言われているがそれも定かではない。
そんな得体の知れないモノが、先のグールを操っていた―――もとい、人間をグールにして禁忌を犯してまで操っていたとでも言うのだろうか? さすがに、彼女の予想はいつも度肝を脱がされるが、今回は違った驚きだ。確証の少ない仮説をこうも前に出して来る彼女も珍しい。驚きに値する。
さて、では仮説に仮説を重ねるとする。もし彼女の言っている通り、魔族が先のグールを操っていたと考えると何故魔族がそのような暴挙に出たのかどうか……
魔族は基本人間界に興味は無い。普段は自分たちのみの世界を作り出し、常人を卓越した魔力コントロールにより外界の人間を寄せつけない。人間が嫌いなのではなく、多くの魔族が平和を求めて自分たちの土地のみに行動範囲を狭めているだけだ、とは専門家の話だ。
性格は人間と同じく十人十色。元々、起源は同じサルから進化し、途中で分岐、現在のように超能力染みた能力を持つようになった。他、魔族同士を家族のように扱っており、全は個、個は全―――仲間を助ける為に全ての魔族が立ちあがる団結力を持っている。
その他謎が多い生態系だが、噂程度の話によれば、彼らは独自の強力な脳波ネットワークを保持し、強力な魔力で増幅した脳波にチャンネルを指定、情報を、口を使わずともやり取り出来ると言う。
―――以上の事を聞けば聞くほど、敵に回したくはない相手だが……当然、まだ仮説の段階。敵が魔族だと決定した訳ではない。
「敵って―――戦うつもり!?」
「誰しも、自分の箱庭を荒らされれば怒るさ」
莫迦言うな、シュタインを押し退いてグレイが口を挟む。
「魔族は凄まじい魔力量を持つ軍団だぞ? 一人を敵に回せば、全てを敵に回す事になるんだぞ!」
「―――ふむ、莫迦は莫迦なりに勉強して解っているつもりか……ははん」
「んだとッ! 莫迦にするな!」
「はいはい―――自重自重」
嫌悪な雰囲気になったところで、テレシアとグレイの間にエリセが割り込み、二人を制する。それによって少し落ち着きを取り戻したグレイは額に手を当てて、後ろに一歩下がる。
一方のテレシアは鼻で一つ笑ってから―――
「人が折角論議してやっていると云うのに……全く頭の悪いヤツだ」
―――彼女のこの人を見下したような性格はどうにかならないものか、と思った人物は一体今まで何人居たのだろうか? シュタインは過去今までの事を考えると、星の数居たと思われるが……どれも成功した試しが無いのは目の前にある彼女の性格を見れば存知の通りだ。
面白い、と言いながら聞いていたエリセは、落ち着きを取り戻したグレイを離して、眼鏡を上にあげて何やら考え始めた。
「ふゥむ……了解したよ、テレシア。キミの意見は参考にさァせてもらうョ。
さて、僕はもう寝るから、あとはキミたち勝手にしなァ」
…………全く、この人物は本当に教師なのか……シュタインはため息を吐いた。
to be continued......next week
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