アルバイト生活にピリオドを打ちました……一昨日。
いやまぁ更新する時間はあったんですけど、昨日はお酒も入っていたんで早めに寝ておこうかなと云う念に駆られて結局更新出来ずじまいで……申し訳ない。
お陰でBRSのゲームは凄く進みましたけどね←
BRSのゲームはストーリーはクリアしました。今はやり込み要素をやっている途中ですね。やりこんで、これ以上何も出来ない状況にしたいと思っている次第です。いやまぁ、好きなゲームはとことんやるタイプですからねー、こう言うの区切りを着けないと……
来週にはテイルズオブエクシリアも出ますし、それに備えたいとも思っているので、今週中がヤマだと思っています。
あとはバイト終わったんで、資格の勉強にも本腰を入れていますね。やっぱり勉強しとかないと駄目だなぁと思いつつも、毎週LOVやりに行ってストレス解消しておりますがな。
明日はついにハヤテの映画に行く予定です。
ようやく行ける……!! バイトで行けなかったから本当にようやく行けるって感じです!!
前にも述べたように、ネギま好きの友人と共に行くんですけど、ネットではネギまは酷いと書かれていますから、見てがっかりすると思いますねぇ……さてどうしたものかね。ハヤテはなかなか評判良いみたいですね、楽しみです。99巻、ちゃんと貰えると良いなァ……
さて、以下ハスミさんへの小説です。
今回はちょっと短いです。いやまぁ書き終わっては居るんですけど、抜粋するスペース上どうしても……すみません。
「そうだ。アレだけの力を持って、グールを使役しているんだ。何か目的があっても、おかしくない」
同じく立ちあがったテレシアは、右手に持った妙な機械―――白衣の懐から取り出したのであろう―――それを使うと映像が映される。その技術力に、まだ現代の科学が到達していない領域のそれに一同は感心する。
「……数は……さっきも説明したが、妖精隠しの事件の事を考えると―――かなりの数存在していると言っても過言じゃないな」
「世界は広いしなァ。プレザンスだけじゃ測れない場所も存在しているだろうしな」
グレイスの言葉にシャルルが同意する。
この世界は広い。自らたちはプレザンスと言う巨大な国の中に住んでおり、周りの国と交わる事はまずない。
「職柄によッては、『シルキィロード』を使ッて色んな国の物を仕入れたりするけどねェ」
エリセが珍しく教師らしい言葉を口にする。思わず、そういえばこの人間は教師だったな、とグレイは思ってしまった。
―――プレザンス王国はあまり他国との貿易は現在存在していない。それは、この国独自に存在している『魔術』を、悪用されては困るからである。貿易をしているのは、魔術に似た代物が存在している国か、魔術と云うメカニズムを理解出来ない国としか貿易は行っていない。
現在、このプレザンス王国の周辺の国と合わせても、解明出来ていない未踏の地は多く存在している。特に、極東の国―――『イジア圏』と呼ばれる国周辺は未だに良く解っていない。
極東の地は、文化に関しては希にシルキィロードを伝って、マギ国より齎されるが、それは全部ではない。
これからこの国、そして世界がどう動いて行くかは解らない。特にこのプレザンス王国に関しては、魔術派と科学派の論争がいつ終結するか……それだけが気がかりだ。安泰を取り戻さなければ、国は別の国との繋がりを持つのは不可能だ。
「……じゃあ、飛躍した話、もしかしたら魔族は極東の国―――そうでなくてもイジア圏の方に身を隠している可能性もあるのかも知れないんですね……」
グレイが額に手を当てながら、考える。それは確かに飛躍した考えだがあながち間違いではないのかも知れない。
テレシアは珍しくグレイの意見に興味を示し、考察を始める。
「だとしたら、態々こっちに来る必要もないだろう? ……アレだけ強大な魔力を持っていれば、魔術で幾らでも住む場所は死守出来るハズ」
プレザンスだけに魔術がある訳でもないだろう。喩え、国によって理が異なっていたとして、魔術が使えない国が存在していたとしても―――その他の場所では大丈夫だったはずだ。
「極東の地は狭いと聞く。もしかすれば、住む場所を失い、肥大する人口が追いつかなくなった可能性は考えられないか?」
グレイスの意見に関してはエリセが答える。
「極東の地とプレザンスの距離を考えて見ると、明らかに途中の国でも問題無いはずだョ。そこまで魔族の手が伸びているなら、今頃この世界は魔族で支配されているしねェ」
それはそれでまた興味深い仮説だ。と、言葉を付け足して愉快そうに嗤う。
ではやはり、最初からこの国に居た存在なのだろう。それが何らかの理由で、このプレザンスの森の奥地に存在しており、何らかの原因でグールを派遣しているに至っている。
目的―――そのようなものは解らない。自らたちは彼らでは無い。完全な理解は難しい。テレシアやエリセのように、仮説を立てるのは比較的簡単だが、証明するのはそれ以上の情報量と確かな証拠が必要となって来る。
「住居は明らかにこの私たちの集落のさらに―――さらに奥地に存在しているものと考えるな。私たちも、このプレザンスの森の管理を任されているとしても、未踏の場所はまだある」
この国は解らない事だらけの塊のようなものだ。特にこのプレザンスの森もそうだが、名無しの森も未踏の地が存在している謎多き場所である。
名無しの森は特に異世界に繋がっているとは、前述した通りだ。勿論、それを証明出来る人間は誰一人としていないが。
「異世界……か。魔族がその住人とは考えられないか?」
「科学的じゃないけど……まぁ、展開としては面白いかもねぇ。仮にそうだったとしたら、意外にも常人離れしている魔力と魔術にも説明がつくワケだし、グールなんてもんを大量生産するギミックも大方説明出来るけど…………だったら、名無しの森を拠点に構えた方がリスク少ないでしょう?」
「……確かに」
やはり魔族は御伽話と同じように、この世界に古来存在、支配していた存在だとでも云うのだろうか?
―――そんな中だった。部屋の中に、一つの光の扉が突然現れたのは。
一同は驚き、特に事情を理解していないシュタインとグレイはその光景に目を見開き、扉の向こう側に存在している途轍も無い魔力に冷や汗を流す。
一方、知っている他の連中は、特にシャルルの連れて来た隊長諸君は誰が出て来るかが解っているが故に、気を引き締める。
ルチアが……現れた。
「ルチア、もう良いのか?」
グレイスが扉から現れたルチアに対して、気遣いの言葉を投げると、彼女は静かに頷く。
「ええ。大分楽になりました」
美しい少女が現れた事に対するシュタインとグレイは、それに驚いて良いのか、見とれて良いのか解らなかった。
すぐにエリセから説明を受けて、納得した二人は、どうして滅多に現れない少女がここに姿を現したのかに対しての疑問を募らせる……何かがあったのだろうか。
それに対しては一同も同じ考えのようであり、力を温存しておきたい彼女がこの場に現れる即ち、何かしらの状況変化があったのだろう。
問いに対して肯定の頷きをした彼女は、静かに、語り始めた。
「グールの進行が、森の入口で止まりました……」
一同の顔の端に変化の色が見られる。そのまま進行すると思われたグールの群れが、何故か町までは進行せずに森の入口で止まったなど。
「……森に結界でも張られていて、その範囲にしか彼らが動けないとか……ないよねェ?」
「それは私に問い掛けているのか……?」
「さァ」
グレイスの肩に手を当てつつ語るエリセを邪険に扱いつつも、顎に手を当てながら原因を考える。一体彼らに何が起きたと云うのか。
もしくは、それを使役する魔族に何かがあったのか。
最後の可能性としては、目的地に達せた可能性。
彼ら自身に問題が起きた場合を考えると、彼らに何らかの理性が残っており、抵抗を続けている事も考えられるが、そもそもそれならばグールにはならないだろう。魔族が掛けた魔術が不完全だったのか。他にも考えれば限がない。
魔族自身に対して何かしらの事が起きたと考えるのなら、まだ一番可能性を掘り下げるのが可能だ。
「わたしは目的地に達したと考えるね」
テレシアは、何やら考え着いたらしい。機械を操作して、何やら目の前に投影する。見慣れていないルチアが物珍しそうに、それを眺めている。純粋な瞳で。
気になるな…………、横目で彼女を眺めつつも操作を続ける。
「……何をしてるの? テレシア」
なかなか終わらない作業に、シュタインが問い掛けると、彼女はその言葉を無視して、最後のキーを押す。
「…………なるほどね」
最後のキーで最大限投影された映像は、一同の目の前に現れた。恐らく、彼女の記憶を科学の力で映像化したのだろう。
記憶を映像にする投影魔術は多くの人間に扱われる、「連結」の属性の一種だ。物事を繋ぎ、展開する魔術の中級程度の魔術と言ったところか。
それを使って、先の戦闘の記憶を、目の前に展開して、勘の鋭いグレイスは解ったようである。彼もまたその場に居たからこそ理解出来たのかも知れないが……
「……わたしの仮説だと、アイツらは目的を達成したんだよ。
映像のヤツの台詞の通り―――」
『…………立ち、去れ』
「―――多分アイツらはこの森からわたしたちや、人間を追い出したいんだろう。自分たちの住処を守る為に。それなら辻褄があう。ここでグールを止める理由も、そこに恐怖の対象を置いておけば、これ以上この森には誰も近づかないだろうさ。まぁ、元々近づいていたのはわたしたちだけだったワケだけど……」
と、そこまで来て、考えを変える。
突然説明を止めてしまったテレシアの顔を覗き込むシュタイン。この顔は見た事がある。説明の途中で、別の何かに気づいてしまった時の、愉快そうな顔だ。周りの人間から見れば、目を見開いて、何かを間違えた顔に見えるだろうが―――シュタインには解る。彼にしか解らないのだ。
そのような事など知らない一同は、テレシアの姿を眺めて、どうしたのかを問い掛ける。
「……おい、巫女」
突然睨みつけられながら言葉を投げ掛けられたルチアは、えっ、と小さく声をあげて、視線を向ける。
「ここ最近―――妖精隠しがあった一、二年の間で良い。わたしたち以外にこの森に足を踏み入れた人間は居なかったのか?」
記憶を手繰るように、ルチアは目を閉じて、考え込む。そこまで遠くの記憶では無い。最近の記憶なのだ、あるはずだ、記憶の海のどこかに。
そうして、記憶の底に存在しているそれを、見つけた。
「―――居ます。たった一人ですが…………」
核心を、テレシアは掴んだ。
その手ごたえに顔を思い切り歪めて嗤った。
to be continued......
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