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子供ながらに、ちょっとした冒険心を持って、オレは父親の部屋を訪ねた。――今から十数年前の話だ。兎に角、何か興奮した、刺激が欲しくて父親の部屋に入った。昔から祖父や祖母っ子だったオレは、父親の部屋に入る事は滅多になかった。
入った。中では父親がギターを引いていた。……今ではしていないギターだ。当時、父親はギターをやっており、教師としての免許も持っていると、自らが通っていたギターの教室で先生に聞いた。
そんな父親がこぞって自慢するのが、レコードだ。今でも届かない程高い棚の上にあるダンボール――今、それがどうなったのかは定かでは無いが――の中より取り出すのはビートルズのレコードだ。余りにも多くて、枚数は覚えていない。それ程大量にそのビートルズと言うロックの神様のレコードは存在していた。
その中に――そのCDは存在していた。
最初のイメージは、なんだコイツ、だった。今考えればかなり失礼で、今直ぐにでも当時のオレを殴りたい。
文字は英語で当時のオレは読めなかったが、父親が言ってくれた。
名前は――
マイケル・ジャクソン
――そう、それが出会いであった。
今、マイケル・ジャクソンと言えば、オレの脳内ではその埃塗れの出会いと、あの笑顔しかイメージできない。「スリラー」を聴いた時の衝撃や、「BAD」の歌詞の意味の解らなさは当時の話だ。
ムーンウォークも、自分の小学生で流行った。……自分は出来ないが。平成産まれの自分でも、全盛期を知らない自分でも、彼の活躍と、有名な音楽は良く知っているし、スリラーは偶に口ずさんでしまう。
……彼は今、何処に居るだろうか?
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マイケル・ジャクソン氏がなくなったそうです、ご冥福をお祈りいたします。
本当に一言言うのであれば……若すぎる。
五〇ですよ? 五〇。まだこれからと云う所で、彼は今如何しているのか……。失ってしまった重すぎる命……彼が居なくなった事により一つの時代が終った。
――本当に、何故死んでしまったのか今でも疑問です。
実は生きていて、棺桶から出てきてムーンウォークをしてくれるのでは無いのだろうかと思っているのは自分だけでしょうか?
だがそれは現実逃避だ、メガロマニアだ。妄想だ。
だからせめて思おう、彼は生きている、我々の心の中で……
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どうも、結城七夜です。
今日はマイケル・ジャクソン氏の話から始めました。
余りにも悲しいニュースでしたので、朝起きたとき夢でも見ているのかと思いましたよ。
さて、悲しい事を何時までも悲しい悲しいと言っていても誰も喜んではくれませんし、復活するわけでもないので、話を別方向に持って行きたいと思います。
ヱヴァンゲリヲンを明日見に行こうと思ったんですけど、矢張り混む様なので火曜日に行く事にしました。平日だと少しは空いていると思うので、行って来たいと思います。
――あと『ALICE PARADE』八章をまた更新。
明日も更新できる準備はさっき整いましたぜ、旦那。
朝には昨日買えなかったゼロの使い魔の最新刊を買いました。
デルフぅ! やっぱりか……
そしてタバサ……姫様とルイズはどうなってしまうのか……
そんな話でした。
それでは、また。
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