闇夜に扉が現れた刹那に。
結城七夜です。
ガンダムvsガンダムの、パイロットネームを……悩んだ末に――エニシダにしたオレが居る……
ふふ……ダブルオーに乗せるのがお気に入りなんだぁ……(変人)
さて、気付けばもうあと一週間で実家に帰る日になってしまいました……早いな、つい先日に神奈川に戻ってきたばっかりだと思ったのに……今度は戻るのかぁ……
でも向こうは雪が大量だと思います、帰る頃には。
友人とも会いたいですし、まぁ帰る事に意味はありますけどね。自分的には年越しは神奈川でして、それから春休みに帰ろうと思ったんですけどね、帰って来いと御達しが来たので帰るんです。
ま、向こうに言ったら、ガンダムvsガンダムか、若しくはカードゲーム三昧の日々が待っていると思いますけどね。
春休みに入る前に、たった一週間の為だけに一度神奈川に戻って来ますけど――その前に、カラオケだけは行って来よう。平成仮面ライダー主題歌を全部歌うんだ……
昨日髪を切ったんですけどね……この時期に切るとどうなるか解っていたんだ……
寒い……頭が寒い……
実家に帰ると、祖母が髪について色々と云う人なんで、少し切ってから帰ろうと思って切りにいったんですけど――まぁ、前々からPC作業の時に邪魔だなぁ、と思っていたので丁度良かったんですけど。
やっぱり切るのは帰る二日前ぐらいにすればよかったですねー、確か、水曜日祝日でしたよね? あ、でも祝日だとやっていない可能性が……
まぁ、いいや。もうやってしまったものは仕方が無いです。
……ああ、アイスクリームが食べたい……寒いのに、無性に……この前のハーゲンダッツが懐かしい……
久しぶりのピクチャードラマ。
背中を押されて、切草は思わず後ろからリンを抱き締める様な形になってしまう。……どうにも、意図が理解出来ない。何時もはエニシダの言う事を聞く切草であるが、女絡みとなると、勝手が違ってくるのである。
一方の目の前に居るリンは、小首を傾げて、後ろの状況を眺めている。――尚、目の前の扉の向こう側には、今日リンが就寝する筈の部屋が存在しているのである。
「……エニシダさん……流石に……ッ!」
「いーの、いーのぉー! 部屋が無いんなら、リンりんと一緒に寝れば良いんだよ」
言っている事は凄まじいものである。年齢こそはほぼ同一の、年頃の少年少女が同じ部屋で、同じ布団で寝るなどと……切草には耐える事が出来ないのである。
顔を赤らめて反論する切草の後ろでは、止めてくれる筈のストッパーであるシュロが苦笑しながら眺めている。矢張り、あの七年後のシュロ・フレイムホークは、どうにもあの誠実さを失くしてしまった様である。流石は魔女の異名を引き継いだだけはある。
しかし今の状況は本当に拙い。此処は、被害者の一人であるリンに弁解して貰う必要がある。
「――? どうしてですか? 部屋が無いんなら、わたしの部屋で一緒に……」
「ちっ、がーうっ!」
「うほ、良い展開」
「エニシダさんっ!」
どぅどぅ、と手の平を差し出すエニシダの顔には笑みが浮かべられている。……通常の切草であれば、目の前の女性がエニシダ・ロフォカでなければ殴っている所である。しかし、目の前に存在しているのは、紛れもない、切草の恋する相手であるエニシダ・ロフォカなのである。どうして手を上げる事が出来ようか。
加えて、そのエニシダの笑みを強くする要因は、切草が部屋に入って一緒に寝る事を、リンは全く拒否をしていない所にあるのである。
この場所に、藤咲ヒナと、藤咲林檎が居なくて良かった、と、口を歪めてそう思考する。
(プレザンス王国 エニシダ・ロフォカ異世界目録<原作:エニシダ・ロフォカ 著:不明> 第五章「因果捻じ曲げ――げ曲じ捻果因」より抜粋)
宣誓――
自分は、正々堂々と、エニシダ様の作った薬品を、飲む事を誓いまーす……っ!
栄光ある、エニシダ帝国に――敬礼ッ!
それでは、また。
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