それは穴の中のワンダーランドとは違う世界、結城七夜です。
……突然ですけど、自分、結城七夜は現在『Re ; ALICE』と云う一年前にハスミさんに捧げた小説をリメイクして作っています。
元々、結城七夜と云う名前には、自分が作り出した七つの世界を意味してつけました。無論、当時七つの世界を作っている途中だった自分は、ハスミさんと、原在、桐人さんに捧げた二つの作品――『* A L I C E *』『五月二三日の夜』を其々、七夜作品「第一作」「第三作」としています。
無論、その為に犠牲になった二つの作品がある訳です。七つの椅子を、まるで椅子取りゲームのようにとって行く作品……
そのプロットが、大学に入学する際に色々と持って来た書類の中に挟まっていた。
いや、本当に、偶然でしょうか? 良く解らないんですけど出てきたんです。元々教科書と資料は一緒においておく人間なんですけど、その棚を今日気まぐれに整理したら……出て来ました。
その作品が、なんと、中学の小説を書き始めたときに、第二作目を書いている途中で考え付いたヤツだったみたいで、日付までくっきりと……
その作品名が『ALICE par tea』と『キラー』と云う作品
どれどれ、と少しあの頃を懐かしみながら眺めてみる。
『キラー』は兎も角、自分的に『ALICE par tea』は面白かった。自分の作品ながら、面白い。と思ってしまった。
ストーリーは滅茶苦茶だったが、要約すると、「十歳の少女が昔ウサギの格好をした魔術師に連れられて不思議の国へと連れて行かれたが、帰ってきた。それから七年後、当時少女だった彼女は青年になって、再び不思議の国へと落ちていく」。
なんじゃこりゃと思った。
要は冒険ストーリーだ。元の世界に戻ろうとする青女の物語だ。あの頃純粋に思っていた、魔法仕いなんて云う面倒な設定じゃなくて、何でも出来る魔術師。そして不思議の国に居るのは独裁政治を取る女王と、それを守る騎士。――なんだか、子供心を忘れて行く様な……この頃は純粋だったんだよ、うん。
そう考えると歳を取るって本当に悲しい。いや、段々衰えていくとかじゃなくて、理屈っぽくなる、ってのがねー。
兎に角、この物語は、取っておこう、『キラー』は兎も角として……何時か役に立つかも知れない。ずっと忘れていた世界を、取り戻させてくれて、ありがとう。
……因みに上のカードは子供心に買ってきた物であって……
それでは、また。
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