大空に翼を広げ、飛んで行きたい……
歌が流れた。
そうして、モニターが暗くなり、次に明るくなった時、自然と、観客の全てが拍手をした。……目の前に製作者がいないと云うのに、我々は拍手をした。
誰に聞こえる訳でもない。それはスタッフに聞こえるわけではない。それでも送り続ける拍手の中、それは本当に終わった。
――ヱヴァンゲリヲン:破。
それはまさに、破壊の物語であった……
■■■
悲しみの無い、自由な空へ、翼はためかせ……結城七夜です。
悲しみはそこにあった。
そう、悲しみはフィクションの世界だけで良い、せめて現実では幸せの世界を……
オレは、最後、偶然同じ時間、同じ映画館に居た友人と話しながら、その映画を振り返った。
二時間、鳥肌が立ちっ放しであった。あれ程の物語、オレには不可能だ。織り成すことは出来ない。あそこまで残酷な描写だと云うのに、それを感じさせない生のイメージがあるのは何故か。
最後のシーン、オレは見たら、泣いていた……
◇
ありがとう――
◇
EVANGELION // 2.00
それは、結城七夜を変えたであろう、最高の物語……
そして、次の物語は、オレを更に変える。
神は……降臨した。
もう人間に戻れなくても良い、たった一人の少女を守れるのであれば、それ以外は何も要らない。
立ち向かおう、世界に。神に。
◇
エニシダ様! オレだ! 結婚してくれー!
と、最後に某様の日記のイラストを見て叫んで見る。
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