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絶望への共鳴 // ERROR

深層心理へのアクセス。結城七夜の日々。徒然日記。 裏; http:// lylyrosen. xxxxxxxx. jp/ frame/ water. html

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邂逅Ⅲ 『新世紀エヴァンゲリオン』



随分長い間のブランクが空いた邂逅シリーズ。
第三弾は日本を代表するアニメの一つでもある『新世紀エヴァンゲリオン』。

最早伝説となった最高傑作。
アニメに映画、漫画に不動の人気を誇る作品の一つ。

そして今は、新劇場版――異なる歴史、異なる展開――

この作品は……神話になる。


 

 




出会いは、このオタクの世界に飛び込んで三ヶ月経った頃に遡る。
偶々友人であるH氏の家にX氏とYS氏と共に行ったときの話である。
新世紀エヴァンゲリオンと云う名前は前々から知っていたが、内容を知らなかった自分は、その時、H氏の家で見られていた『新世紀エヴァンゲリオン Death and Rebirth』と云う総集編の劇場版を見たとき衝撃が走った。
凄まじい程の心理的な物語と、過激な描写。そして殺戮の展開。
――ロボットの設定も、その時知っていたガンダムをはるかに斜め上を行く展開であり、二十六話と云う全話数が少ないのでは? と思ったほどであった。

しかし、直には自分はその『新世紀エヴァンゲリオン』と云うモノには興味を示さず、何時か、と云う念が強かった。
その時、ふと、漫画を買いにきた時に、ついでに買っていこうと云う念でエヴァを買った。

面白い。
世界観が今まで自分が見てきたものと違う。
そう思いアニメも一気に観、劇場版も観た上、現在も、エヴァは素晴らしい作品と思って好きなのである。

 ■

2000年9月13日に発生したセカンドインパクトは、20億人の死者を出しただけではなく、地形の変化、環境の変化、地軸の変化を齎した大災害となった。
その十五年後、漸く立ち直り始めてきた世界に新たな危機が訪れていた。
使徒――それがその脅威である。
そんな使徒と戦う為に、人造人間エヴァンゲリオンに乗る十四歳の少年少女の物語である。

 ■

先ず、主人公である碇シンジが現代の閉鎖的な子供に近いです。
引きこもり……とまでは行きませんが、自らの感情を上手くコントロールできず、他人の言われたことには素直に従う。
父親には反感し、自らに無理勝手を押し付ける大人に反感する。
まさにこれこそ、今の世界の子供のリアルを具現化したものだと、自らも子供ながら思います。
他にも、自分が必要とされたい、誰かに頼られたい……孤独になることを極端に恐れるが故に、活発な性格などを演出している少女、惣流・アスカ・ラングレー。
寡黙な人形の様な感覚を受け、エヴァンゲリオンに乗るしか何もない少女、綾波レイ。
キャラクター達が皆、本当に今現代に居るようなリアルさを持ったものなのです。

ガンダムと同一視してみている人も居ると思いますが……当初は自分もそうでしたが、全く違うものとなっています。
先ず、エヴァンゲリオンはロボットではなく、人造人間であり、人間と99.89%遺伝子が同一であること。そしてこれは使徒も同じことが云えます。
いわば、人間なのです。
本当に細部のことは本編を観ていただいた方がいいと思いますので割愛します。

恋愛に関してはエヴァンゲリオンでは皆無……ではありませんが余りありません。
性的描写がアニメでは希にありましたが、漫画では余り触れられません。
寧ろ恋愛と云うよりは、純粋な“愛”が強いと思います。誰に向けられる訳はなく、只、無条件の愛……貴方が必要などと云う愛。

漫画はアニメとは違った展開を見せますが、それも一つの面白さです。
特に後半戦はかなり改善されており、とある登場人物が早い段階で登場したりなど、エヴァンゲリオンに搭乗するなどが上げられます。

さて、劇場版はと云うと、劇場版は本編後の話になります。
最後の使徒を倒したシンジが、その罪の意識に悩み、もう死にたいとまで堕落します。
生きる気力を失い、仲間すら死んでしまい、友人も殺してしまったシンジは、再び昔のように、他人を寄せ付けない性格へと心の扉を閉じてしまいます。
そして、決別してしまったゼーレと碇ゲンドウの戦い――量産型エヴァンゲリオンの登場。
そして……死。
死の描写が一番多いこの劇場版は、『生へのアンチテーゼ』といわれています。
人は独りでは生きていけない、そして、生きている限り幸せになれるチャンスはある。
そして世界は―――― ……
この劇場版と云うものは本当に人の葛藤だと思いました。
誰もが一度は思う、自分の存在意義。
それへの葛藤や、本当にあるべき世界。そして他人とのA.T.フィールド……見終わった後、暫し無言でテレビ画面を見つめていました。

更に、新劇場版としてヱヴァンゲリヲンも現在までで序まで公開されています。
そして、破からは全く異なった運命を辿ったエヴァンゲリオンがそこにあると言う……楽しみです。

小説の方も連載されており、此方は『人類補完計画』が発動しなかった運命で、量産型エヴァンゲリオンを全て倒し、異なる未来を辿った世界を描いています。
死んだはずの人が生きている運命でもあるので、あの時死んだキャラクターが此方では生きていたり、新たなエヴァンゲリオンと云う事でスーパーエヴァンゲリオン等と、メカニックにも、世界観にもエヴァンゲリオンファンなら見逃せない一品でもあります。



最後に、この新世紀エヴァンゲリオンとは、自分、結城七夜としての世界観を決定付ける作品でもありました。
生へのテーマ……殺し愛はこの新世紀エヴァンゲリオンの劇場版を見た後に出来た構図でありまして……まぁ自分の世界が殺し愛の世界だと気付かされたといいますか……ジャンル付けされたといいますか……兎に角そんな作品です。

アニメは全二十六話。
劇場版は本編総集編のモノと、後日談の『Air/まごころを、君に』があります。新劇場版の方は、現在序はDVDで発売されています。
漫画は、現時点で十一巻まで。小説は電撃ホビーマガジンで連載中です。
残酷描写などが苦手な方には余りおススメ出来ませんが……まぁ、大丈夫! 若しくは観て見たいと意欲がある方は是非、観て見ることをおススメします。
日本が代表する最高傑作のひとつ――それが新世紀エヴァンゲリオンです。




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